3月定例議会反対討論②

 3月定例議会で反対討論した内容の要旨を紹介しています。今日は21日続けて2回目、「議案20号の粕屋町令和元年度補正(7回)予算案について」です。

 

 この反対討論には前段があります。12月議会で賛成討論をしたうえで指摘したことが活かされていないことが一つ、また、事業として受け入れ態勢がないのに国の大型予算の導入をしている、という2点についてが反対討論の要旨です

 

 今までの私は、職員が一生懸命頑張って予算を付けてくれたものを反対する気にはなれずに、良いものは良いとして、気になる点を指摘するという形で賛成討論を行ってきました。

 

 しかし、それではこちらの意図としていることが伝わらない場合が多く、聞き流されていただけではないか、チェック機能をはたしていないのではないかとの反省点もあって、不十分なものははっきりと反対し、本議会の中でそのことを中心に討論することにしました。

 

 なんのことはない、初心、15年前に帰るだけのことです。今年3年目の箱田町政の真価が問われる土台作りに、こういう形での応援もあるのではないかと思い、きっぱりと行きます。

 
 粕屋中学校のエレベーター設置について
 
 予算が6,000万円組まれています。文部科学省の補助金は一割で残りは単独事業。4,300万円の教育債が組まれました。計画的な設置ではなく、やむを得ず、と年度末の慌ただしい時期の予算化です。
 
 教育委員会に伺うと現在3校、これで4校設置となり、残り2校未設置ということでした。その2校の今後は?と問いますと、予定はあるようですが、紙ベースでの計画書がありません。障害を持っている子どもだけではなく、職員・児童生徒の誰かが事故などにより、いつ何時エレベーターが必要になるとも限りません。
 
 学校という地域に開かれた場での公共施設設備としてエレベーターは必須のものです。12月の補正で賛成討論の時に申し上げた「学校施設のバリアフリー化整備計画書」を早急に作ってほしい。
 
 GIGAスクール大型補正の受け入れを事業化した態勢で
 国は令和元年度補正として大型の補助金を投入し、GIGAスクール推進のために、子ども一人1台のタブレット端末整備、小中学校各クラス通信ネットワーク工事に計1億3,433万円の補助・交付をしました。町はそれを含めて2億2,511円の予算でICT化推進を図るようになります。
 
 タブレット端末機は全額国補助ですが、ネットワーク整備工事費には8,520万円の教育債を起債します。問題は備品購入費として計上されていることです。
 
 事業化されていない、したがってPDCAの行政評価のサイクルに上がらない、整備しただけということになるのです。教育行政の大事な事業として取り上げるべきです。本議会の反対討論では先進自治体の2例(志免町、那珂川市)を挙げました。
 
 国は2018年度から5ヶ年計画で学校のICT事業の強化に取り組んでいます。福岡県のホームぺ時には粕屋町の実態が一目でわかり、かなり遅れています。
 先の先進自治体のように事業化して、下の写真にある「粕屋町教育行政の目標と主要施策」、「教育委員会の点検及び評価報告書」に毎年その結果を報告してくださるまでこのことは問い続けます。