中村 哲さん

毎日新聞の夕刊の特集に中村哲さんのインタビュー記事が載っていました。

ゆるぎない信念に圧倒されています。憲法9条の改正問題に対する彼の主張はとても明快です。

 

 1984年から今日までパキスタンのハンセン病の病棟で、その後アフガニスタンの山岳の無医村でも医療活動を始めました。2000年の干ばつで「清潔な飲料水と食べ物さえあれば8,9割の人が死なずに済んだ」と、白衣と聴診器を捨て、飲料水と灌漑用の井戸掘りに着手。これまで完成した水路は25,5キロ。75万本の木を植え、3500㌶の耕作地をよみがえらせ、約15万人が暮らせる農地を回復。総工費16億円は募金で賄ったとのこと。

 

 「憲法は我々の理想です。これまで本気で守ろうとしなかった憲法を変えようだなんて。私はこの国に言いたい。憲法を実行せよ、と」。また、「欧米人が何人殺された、なんてニュースを聞くたびに思う。なぜその銃口が我々に向けられないのか。

どんな山奥のアフガニスタン人でも、広島・長崎の原爆投下を知っている。その後の復興も。一方で英国やソ連を撃退した経験から『羽振りの良い国は必ず戦争する』と身に染みている。『日本は一度も戦争せずに戦後の復興を成し遂げた』と思ってくれている。他国に攻め入らない国の国民であることがどれほど心強いか。

憲法9条は日本に暮らす人々が思っている以上に、リアルで大きな力で僕たちを守ってくれているんです」。

 「本当に憲法9条が変えられてしまったら・・・・・。僕はもう、日本国籍なんかいらないです」とも。

 

 私より1歳上の古賀市出身のクリスチャン医師。

頑張ってほしい。そして日本という小さな国であくせく暮らしている私たちに勇気を与え続けてほしい!