膨大な投資的経費の後始末

 2日間の「よくわかる市町村財政分析」を受講して、頭を抱えています。学び理解が深まることですっきりするかなと思っていましたら、逆に深い闇の中に一歩足を突っ込んでしまったという、またその問題の大きさに、たじろいでいます。

  

 上の表は議員1期目の後半(平成19年ころ)に作成した図表です。投資的経費が異常に高いことがグラフによく表れています。平成9年の歳入歳出の決算額は129億円、その半分弱の61億7千万円が普通建設事業費にまわっていたのです。

 

 ちなみに平成24年度の決算は121億円、投資的経費は6億4千5百万円で、平成9年の10分の1です。如何にその当時、公共投資への予算が高かったかわかりますね。主なものはかすやドーム、駕与丁公園です。そして、厄介なことにこのつけが15年たった今、実質公債費比率、福岡県内ワーストワンという形で表れています。借金のつけを将来に廻す、次世代への負の遺産となっています。

 

 また、土地開発公社の主な土地の取得は平成7年に行われています。これも今、債務負担で町民の税金による補助金が、わずか半年で6億円と大量に投入されています。町民への説明は、かすや広報などでは一切行われていません。

 3月議会の予算でこの補助金のあり方に反対したのは私1人、9月議会での補正予算にはほかに2人の、計3人だけでした。

 

 町の財政運営には議会にも大きな責任があります、チェック機関ですから。これら2つの問題は町当局に大きな責任はあるのですが、それを阻止、改善できなかった議会の力量不足に、そしてそれは今も続いているのですが、その問題に議会の一員としてどう当たるか、悩んでいます。