人生3度生き直す

 優しいお顔です。小野田寛郎さん、91歳で亡くなった。毎日新聞の記事からの抜粋をまとめました。

3度生き直しとは

①フイリッピンで45年8月の終戦を信じず潜伏生活を送り、探検家との接触を機に上官の元少佐から武装解除の「命令」を受け、帰国した②帰国後1年余りでブラジルに渡り、原野を独力で切り開き牧場経営に成功する③1989年「自然塾」を開設、日本各地で子どもたちのキャンプ生活を指導、子どもたちに「ジャングルおじさん」と呼ばれた

その語録

子どもたちに望むのは「力強く生きる健康な体、何になりたいかを見つけ、そうなってみせる自信」と語り続けた。孤独だったでしょう、と尋ねたら「人間の弱さ、独りの弱さが身に染みた。精神的自由をある程度は我慢しても、多くの人と共に生きることが大事なんです」。小野田さんは「浦島太郎」のような激変にさらされながら見事に進化を続けた。「何をやるにも努力・度胸・度量だね。みんな『ど』がつく」。

 

ひとりの、誠実でアグレッシブな紳士が自分の人生を全うされた。合掌。