春の雨

 雨が降っています。久しぶりの休日です。それでも夜には母の介護のために実家に泊まる予定なので早めの夕飯の準備で少しバタバタしています。食堂から庭を見ると雨の重みで花は倒れています。でも草花には恵みの雨でしょう。

 

修正案否決

  早いものでこの3月で通算9年間、粕屋町議会議員として仕事をしてきたことになります。女性の声を代弁しますと言い続けてきましたが、この3月議会での執行部からの提案の予算案には「男女共同参画行動計画策定」のための予算400万円、子ども館建設のための予算1000万円がついています。

 本当は飛び上がるくらいうれしいはずなのですが、給食センター建替え事業で15年間に最大68億円を保証するという債務負担行為も予算案に含まれていて、それをもう少し慎重にと、この3月の予算では外すという修正案が否決(4対10)されたのが、仕方のないこととはいえ、とても残念なのです。

 

従来方式の建設で

  私自身はサンレイクやドームのように従来方式で建設して調理部門を民間委託にという案を持っていました。試算では費用もずーっと軽減できるし、町が責任を持って運営できると思ったのですが、建設から管理運営すべてにおいて民間の力を最大限に利用するPFI方式でという執行部案にという考えが大勢を占めました。一般会計の予算案は内容が良かったので賛成しましたが、本当にこれでよかったのかと悔いが残っています。

 

因町長の強い思い 

 篠崎前町長の発案ですが、因町長は「PFI方式で行く」と心に決めておられたのでしょう、建設準備室を町長就任後すぐに立ち上げられましたもの。今思うと昨年3月の可能性導入調査の段階で議会としての精査が足りなかったように思います。選挙の準備で予算審議に専念できなかったこともありますが、各自治体がPFI方式の導入を取り止める場合はほとんどこの可能性調査の段階で中止しているのです。

 

 また、たとえ中止しても従来のやり方では様々な課題があることも事実で、その迷いがPFI推進になったのでしょうね。建設して30年間、建物の補修をせず、経費と人件費を削れるだけ削ってきたツケがこのような形で来るとは。議会にも責任があります。予算、決算時に「老朽化対策」を審議の対象にしなかったのですから。異物混入してから騒いでも時すでに遅しということです。

 

伝わった?

  全員協議会の場、予算特別委員会での審議、本会議最終日などでPFI方式導入への私の懸念は伝えています。執行部も、修正案に同調しなかった議員からもこちらの意図することは十分に伝わったとの感想をもらいました。が、がです。

 

 3月24日に準備室は実施方針をホームページで公表しました。関心のある企業体への呼びかけが始まりました。同じく28日に説明会を開いています。今後、粕屋町給食センター管理運営のために設立されるSPCというの特別目的会社(26年10月競争入札の予定)とどのような契約を結ぶのか、職員の力、因町長の手腕を信頼するより他なすすべはありません。それが議会の、私の限界です。