学童施設の竣工式

 粕屋中央小学校学童施設の竣工式がありました。

 長いこと待っていた建物です。一つは体育館の2階、一つは和室など様々な空き部屋を利用しての4つの教室がバラバラに点在する運営で、劣悪な環境にありました。

 

 3年前に保護者の方から相談を受けました。

 指導員の誤った指導で子供との関係が悪化しトラブルが発生、そのお子さんの心には大きな傷ができました。担当の役場の職員、教育委員さんなどに相談しておられましたが改善せず親子で悩んでおられたのです。

 

 事態が落ち着くのを待って半年後に聞き取り調査、検証を開始しました。一般質問でも学童保育に関する課題を2回ほど取り上げました。その後、施設を新設するという朗報が入ったのです。昨年の予算で7千万円の予算がついたときは心底嬉しかったですね。

 昨年秋に建設が始まり、いよいよ明日引越しです。新年度からのスタートに間に合いました。

 竣工式に先立って、3月25日に中央小学校の学童施設に「図書館フレンズ粕屋」のメンバーでお話会をしました。私が関わりを持つようになって「読み聞かせをさせて下さい、ボランティアを人材派遣で呼ぶことができるのでどうですか」と話を持ちかけたのですが、すぐさま断られました。子どもたちのことを否定的にみてあって静かにお話が聞けないからというのがその大きな理由でした。

 

 どんな子でも絵本が好きなこと、お話が好きなこと、長期の休みには朝8時から夕方7時まで狭い部屋の中で過ごす子どもたちに楽しい思いを味わってもらいたいと根気よくアプローチ。その思いが届き、やっと実現しました。1時間近いお話に子どもたちは騒ぐこともなく、実に楽しそうでした。指導員の方からも「私たちも楽しみました。子どもへの声掛けの強弱、間のとり方など大いに参考になりました」と言っていただけたのが何よりでした。

 

 子どもたちの教育環境が少しづつ改善されていきます。よかった、よかった。