地方自治と日の丸の議場掲揚

 9月5日から9月議会が始まります。私の一般質問は月曜日で5番目。多分午後になると思います。内容については次回にアップします。

 

 今日は「地方自治」について皆さんとご一緒に考えたいとちょっと大げさですがこのようなテーマとなりました。このことを考えるきっかけになった陳情書が昨年9月議会に提出され、その審議で継続、12月も継続、3月に報告なしで未了となりました。ところがまたすぐ6月議会に、文面を少し変えて掲楊するようにという請願書が出ました。そしてこの9月議会。掲揚に反対する請願書も出ました。相反する内容の請願書を総務常任委員会の構成メンバー4人で審議するということに再びなるようです。1年間続きます。

 

 内容は議場に日の丸の国旗を掲げるか否か、というものです。粕屋町は役場の前に国旗は町旗と一緒に掲揚されていますが、議場には中央に町章があるだけです。それを福岡県の半分くらいの自治体がしているように国旗と町旗を並べて掲げようというのです。

 

 請願や陳情は常任委員会に付託することになっていて、これは私の所属する「総務常任委員会」に審議が付託されています。それがいつも反対2、賛成2で同数なのです。そういう場合は委員長決裁で採択、不採択、継続のいづれかを本会議場で報告します。この請願には紹介議員が6人いますので不採択となれば異議ありとなり、そこで決着せずにまた総務常任委員会に差し戻しして再審議となります。

 

 そこで表決が変わらなければいつまでもこの状態が続き、前回のように報告なしで未了となる可能性が高いですね。単純に本会議場で各議員が採択、不採択のために手を上げることにはならない仕組みになっています。

 

 請願や陳情は住民が直接議会に審議テーマを持ち込める手段なので、その扱いを慎重にという地方自治の本旨によるものでしょうね。

 

 委員会メンバーは4人ですが、委員長が自分の態度を表明して結果を出し本会議にあげることで決着は早まる場合もあるのですが、それがなされていません。

 

 常任委員会への付託がいかに重いかということで、とても責任を感じています。

が、メンバーが少ないことも決着がつかない理由の一つに挙げられます。

 

 私自身は議場掲揚は基本的には反対です。

 

 粕屋町の議場は粕屋町の町民の暮らしを最優先に考える神聖な場所であって、たとえ国からの法律で従わなければならない場合でも町民がどう考えるかを最優先する判断を下したいので、国民の一員としての判断を優先するのが当たり前というような国旗をわざわざ掲揚する必要はないのではないか、議場は住民自治の最後の砦です。しかも役場前には町旗と共に国旗も掲げているのです。何の必要があるでしょう。

 

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コメント: 2
  • #1

    nursery rhyme (木曜日, 25 9月 2014 21:21)

    この箇所に限らず、どこを拾い読みしても論旨が明快で―方向が示されー爽快な気分になります。こういう無駄のない簡潔で分かりやすい文章は、健康な精神の持ち主でないと書けないものです。読むと活力が湧いてくる。普通の議員さんではなかなか書けません。応援しております。

  • #2

    本田芳枝 (土曜日, 27 9月 2014 11:58)

    読んでくださってありがとうございます。昨日議会が終わりました。議員の仕事を頑張ったつもりですが、その評価は町民の皆さんがそれぞれの立場でしてくださいます。少しでも粕屋町のためになればと考えていますが、独りよがりになる危険性もありますね。こうやって受け止めてくださる方のあることに感謝いたします。