まだま遠い教育委員会との距離

 前回に続き保護者アンケートについて考えを述べます。

 

 アンケート調査したのは思い付きではないと思います。一応教育委員会内部で打ち合わせ、教育委員会の定例会にも諮り、教育行政大綱に則ってある程度の方向性を決めてから実行するのが教育行政の本筋でしょう。その中に議会の意見も取り入れる、ということにはならないのかなとため息がつきたくなります。そうすれば保護者の反発を招くことも少ないく、本来のアンケートとして体を成したのにとがっくりきています。アンケートの記入欄の保護者の記述(11月20日の教育委員会の定例会後HPにアップ)を見て強く感じました。

 

 学校教育の内容については教師としての先生方の専門性があるので議会は立ち入れないのですが、環境整備をするのは町ですし、予算も絡みます。その場合最終決定は議会の議決が必要です。

 

 多くの行事に来賓としての招待、年2回のが学校経営発表会、報告会には最前列に招待され、いかにも議会重視ということをアピールされますが、肝心のところでツンボ桟敷です。

がっくり来ます。

 

 私たち議会は文句を言うために存在しているのではありません。粕屋町の子どもの教育をより良いものにするために調査研究、そして決定する集団です。そのことが認知されていない、あるいはご自分たちの進もうとする方向を邪魔される、そういう認識しかないのではないかと残念でなりません。

 

 議会の意向無視ということは保護者の意向も無視です。子どもたちの思いはこれまた全く眼中にない、という独りよがりの教育行政に多大な町民の税金が使われることになりますが。

  子どもたちのためによかれと思うことを自分たちは頑張っている、と教育長はよく述べられますが、全体のバランス感覚が必要ですし、粕屋町の子どもをどう育てるかは「まちづくり」根幹を占め、町全体の協力、合意が必要です。

 

 それでも少しずつ変わってきているとは思いますが、まだまだ遠い、そして厚い教育委員会の壁。

 こちらの思いが伝わるようにさらに頑張りたいと思っっている本田です。