「劇場型」選挙の公約が意味したもの

 東京都知事選で小池新都知事は圧倒的な強さで他の候補の追随を許しませんでした。都議の4人から始まった孤立無援の立ち上げだったようです。それが何故ここまで都民の支持を得たのか不思議でした。

 

 選挙後の新聞や週刊誌の分析によるとキーワードは「情報公開」。国政の選挙のようなマスコミ報道に違和感を持っていたのですが、都民はやはり自分の所属する自治体の長として小池百合子氏を選んだのだと納得しました。

 

 小池氏は「都政の透明化」を掲げ、今後の都政の中で「情報公開」を最重要ポイントにし2日の就任記者会見では「可能な限り、あらゆる情報を『見える化』し、情報公開のルールを見直したい」と述べた、とありました。

 

 誰が首長になっても今の政治体制はその人らしさを出すのはとても難しい。国政の影響が強く、現状維持が精一杯という気が、粕屋町の町政を見てもします。

 

 その中で都民が望む事は、また粕屋町民が望むことは同じだなと感じました。今の粕屋町の最重要課題も「情報公開」と思います。スローガンとして掲げることは容易ですが、実現が難しいのもまた「情報公開」です。首長の覚悟がいい加減だとお茶を濁して終わるのです。見える化によって住民の判断を仰ぐという姿勢は地方政治の王道だと思います。

 

 粕屋町の給食センター建設で議会が紛糾しているのも、前首長の「情報公開」への覚悟が足りず、また議会の追及も不十分だったからだと感じています。

 

 ここ数カ月間、粕屋町議会の「給食センター建設特別委員会」では参考人招致を議題にしていて、それが今やっと実現できる運びとなりました。ここ2年間の町政の課題が明らかになるよう努めたいと考え、この夏は行政が示した過去の報告の分析を徹底的にしたいと考えています。