一般質問の誤用?

 昨日は議員になって11年、今が一番楽しいと書いたが、今日は落胆している。その落差の大きさに唖然とするが、これが政治の世界なのか。

 

 私の一番嫌いな形で一般質問の問答があった。

 

 ある議員が執行部に質問したのだが、双方が話し合ってシナリオを描いたような気がしてならない。現執行部が如何に真相究明に努力をしたか、ということを強調したいがためのやり取りと感じられたのだ。

 

 一般質問は議員が大所高所から執行部の姿勢を質す場なのだが、議員が質(だだ)すように見えてその実、現執行部の言いたいことを言う場を提供したのでは。一般質問は議員の特権なので、そのやり取りに異議を唱えようとしても誰も止めることはできない。そしてそれがインターネット配信という形で、全世界に発信されたのだ。

 

 担当の職員が「前担当職員の資質に問題がある」と何度も繰り返した。同じ職員同士でありながら前担当者の資質など問えるだろうか。前担当者にはそうしなければならなかった理由があると私はにらんでいる。隠された何かがあるはずで、組織のトップはそれを読み取る力量を持っていなければならない。そして、議会と共にその真相の究明に乗り出さないといけない。なのに、だ。

 

 一般質問の誤用というより悪用になったかもしれない。もし当事者たちが誰もそのことにきづかず、軽い気持ちで行っていたとしたら? これは粕屋町議会の危機だ。

 

 私の推測が間違っていることを望む。