粕屋町を特別支援教育の拠点に!

  昨日粕屋町に特別支援学校誘致を、と書いたのですが、今日はその背景にあるものを述べたいと思います。

 

 粕屋町の特別支援を必要とする子供たちの数は福岡県で一番多いです。粕屋町めがけて西日本一帯から引っ越しして来られる方もあると聞いていますが、それだけではなく、早期発見・早期教育に力を入れている、粕屋町独自の施策が功をなしているのです。

 

 ことばの教室という就学前の子どもたちへの支援事業を始めて20年近くなると思います。当時教育大の特別支援教育研究の教授とタイアップしての事業でした。現在、言語聴覚士という専門職の職員が二人います。これも一小さな自治体にとって画期的なことです。

 

 健康づくり課の乳幼児健診で、特に今は母子手帳を発行する段階で支援を要する親子へのサポートをしています。また、数代前の教育長は県の特別支援教育に携わられていて、思いの深い方でした。そういった流れが、教育委員会と住民福祉部の垣根をかなり低くしています。

 

 統計的にみると、古賀市の古賀特別支援学校(遠賀、宗像、粕屋地区)に通っている粕屋町の子どもは44人、全体の生徒児童数は355人なので12,3%は粕屋町からです。また粕屋町4小学校の特別支援学級数在籍数は226人で小学校は割合的に5.8%と県内トップです。教室もその数に合わせて各学校に7~9学級併設しています。

 

 粕屋町に特別支援学校ができると、その周りにいろんな福祉法人やNPO法人などが集まり就労の情報、機会も増えるようです。ということは町民の福祉への理解もさらに深まり、いろんな障がいを抱えていても粕屋町では自立して暮らせる、そんな町になれそう。

 

 公的機関に障害者への配慮を義務づけた障害者差別解消法が今年4月から施行されました。粕屋町も要綱を作って対応していますが、特別支援教育拠点地域になれば自然に町全体でその気運が高まります。素敵でしょう!

 

 

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コメント: 2
  • #1

    町立保育園の保護者 (金曜日, 14 7月 2017 18:41)

    現在の因町長は、その要支援の子たちの親の不安に耳を傾けていません。粕屋町には町立保育園3園、私立認可保育園5園ありますが、私立の保育園は障害者保育はどこもしていません。だから、要支援のお子さんは保育園の選択ができず町立保育園が受け入れる、という状況です。町立保育園の先生は様々な障害の子どもの保育を経験され、保護者を励まして仕事へ送り出してくれる存在です。そんな町立保育園を突然、町長は民営化すると一方的に保護者に通告してきました。当然、納得いきません。建て替え費用を町の預金で出せるのに、国と県から補助金をもらうのだと言って、それ以外に何も理由を示すことができず、保護者の訴えをその場しのぎで聞き流し、民営化を押し進める態度です。保護者は育児と仕事の忙しい平日夜に保育園に行き、町長に訴えました。町立保育園の存在意義を。3時間訴えても、町長は全く響かないし、とんちんかんな回答で済ませます。このような粕屋町を障害のある子の支援に力を入れている、と誤解させて宣伝するのは許し難いです。

  • #2

    本田よしえ (月曜日, 17 7月 2017 18:39)

    コメントありがとうございます。突然の民営化計画発表に議会としても対策を考え中です。とりあえず利用者説明会の傍聴にできるだけ多くの議員が出席し利用者の皆さんの生の声を聴くこと、これに徹しました。議会としては19日に特別委員会で今後の対応を話し合います。まずは議員の意見の集約、そして議会の今まで請願を採択した経緯からの検証、現在の利用者の入所前(3月まで)に何の説明もなく突然6月に公表、8月法人公募という流れの行政手法を問い直すことから始めます。生ぬるいと感じられるかもしれませんが、よろしくお願いします。