粕屋町が直面している課題その①

 粕屋町が直面している課題で、厚生常任委員会の所管の中で最も対策が急がれるのが、中央保育所と中原保育所の老朽化問題、そして待機児童対策です。

 

 前町長がこども館建設を打ち出した時に最も強く反対したのが現町長だったと思います。現町長の考えは民営化すれば建設費の負担が少なくて済むという考えです。こども館よりも保育所の老朽化対策が先という論法でした。120名の定員を180名にすれば一気に60名の受け入れが進むし、民営化すれば自治体の負担が少なくて済むので、そのような手法で多くの自治体が民営化を進めています。

 

 大川保育所もこの手法で老朽化という問題をクリアし、待機児童も少し改善されました。

しかしながら保育所に預けてでも働きたいという親が多ければどんなに整備しても追いつかないのも現状で、その後、原町あおば保育園、はこぶね認定こども園ができても待機児童は増えるばかりです

 

 この問題は小学校整備くらいの収容(?)施設をつくらないと抜本の解決にはならないのではないかと思いますが、一つ見落とされている大きな課題は待機児童の最も多い年齢は0~3歳なので、そこに焦点を当てて少しでも親の負担を選らせる施策を行えば、数字の動きは少しは止められるのではないかと本田は考えています。

 

 育休取得の条件整備、特に父親の。父親が少しでも育休が取れ、赤ちゃんと向き合うようになれば、母親の育児の大変さが分かり、そうすることで女性の家事労働、育児への共感が進みます。一番必要なことは、母親の孤独感・不安感に寄り添うこと。子どもに向き合うことで得られる楽しさ、しんどさを共有できる相手、夫、友、相談できる場所の提供ではないかと思っています。その場がないために一気に働いて育児から一時的にでも解放されたいおおっしゃる方の声をいくつも聞いています。経済的なことばかりではないのです。

 

 池田副町長はいろんなところ、外国も含めて状況をご存知のようです。この厚生常任委員会が、私が委員長としてかじ取りをしなければならない初仕事(保育所建て替え等)にどのようなサジェスチョンをくださるのか楽しみです。

 

 6月議会で執行部側から2つの建て替え問題についての計画案が示されました。近いうちに保護者説明会がある予定ですが、より良い解決を目指して私も調査研究を進めたいと考えています。