黒子?

 決算審査2日目、とりあえず無事終了。

 

 議員になってこの12年間、私の議会活動の中心は決算・予算審査。またこの時が好きだ。

 

 多くの事案の基、そしてその結果が一望のもとに見渡せる。数字が物語となって景色を作っていく。うまく描けないときはどこかがおかしい。数字で読み取れる粕屋町の現状、課題点がそこにある。

 

 しかし当初は簡単には読み取れないようになっていた。新人の間は、まず執行部の報告の仕方を審査の対象に入れ、反対討論をするときはその項目も理由の一つに挙げた。なぜなら情報公開が鉄則だから。

 

 ベテラン職員から笑われた。ベテラン議員もおそらく内心ではそう思っていただろう。あからさまに「もっと本質的なところでやれよ」、「本田さん、な-あも言いなんなや、すぱっと終らせるけん」。

 

 当時はスムーズに審議が終わり、全員賛成が議会の美学だった。

 

 めげた。援護射撃もない中で、たった一人、下手にバカな質問を続けていた。

私にはその方法しかなかった。いずれ上手な質問ができるように、そんなのがあるんならと、あらゆる研修会に出かけた。でもちっとも上手にならない私がいた。

 

 でも、めげない。それがよしえ流なのだから。それしかないのだから。

 

 そして今、決算特別委員長として12年間の議員経験で学んだすべてのもを委員会審議をぶつけようとしている。がこれまた初めての経験で、ちっともスマートではない。はたから見たらおかしいだろうなと思われる面も多々ある。

 

 審査過程で、執行部から出された資料の内容を議員全員にによくわかるように、論点は何なのか、その現状をあぶりだし、その解決方法の糸口を探っていく、それができれるように配慮しているつもりだが・・・・・・・

 

 今振り返れば、当初の資料のわかりにくさは、職員自体がよくわかっていなかったのだと思う。またわかるようにと作成していなかった、自信がなかったから。

 

 でも今は違うよ。職員は明確に数字をもとに説明してくれる。答弁も素早く、的を得ている。だから結果だけではなくその努力の過程が見えるように説明員を促がしていく。そうすることで共に町づくりに励みたい、またそう思えるようなそんな一体感が生まれたらと思う。しかし、これまた時間が限られているのでやりにくい。

 

 その展開は多分スマートではないだろうなと思う。ベテラン議員からは強引に進めているよう見えるかもしれない。でもしばらく見ていてほしい、必ずやその流れの上に乗れば本当のものが見えてくるから。

 

 私は柄にもなく黒子になりたいと思っている。でも腕や足の動きがあからさまにはたから見えるのではだめだよね。相変わらずちっとも上手ではない、上手にできないよしえがいる。申し訳ない。

 

残り3日、準備を怠りなく。

 

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コメント: 4
  • #1

    ゆうじ (土曜日, 09 9月 2017 14:27)

    人生で、これ程までに集中して「調査」という本の読み方をしたことはない。 父の永眠後から時々インパール作戦を読み解く努力をしてきたが膨大すぎて手の付けようがなかった。 この数週間で、伯父の部隊の動きだけを追う調べ方に変えて成果が出てきた。 菊18師団、歩兵114連隊(菊8905)だけを追った。 それでも膨大な書籍や資料に目を通してしまう始末だった。 しかし、お陰様で1点を見つめるうちに全体が見えてきて、更に戦前と戦後の祖父と伯父を取り巻く世の中まで見えてきた。 祖父の庄三郎、中野正剛、進藤一馬、玄洋社、九州日報、これらの点が線でつながり、面で見えてきた。 そして、これまで全く興味がなかった廣田弘毅までが共通の『菊』とういうキーワードで説明できる自分になってきた。
    数年にわたって時々インターネットで調べて1つも発見できなかった伯父の名と部隊の詳細な動きが・・・、9月8日(金)昼過ぎ、なんと『粕屋町図書館』の本で調べていて発見できた! このとき涙は出なかった。 安堵に似た気持ちだったような気がする。 それまでは幾度も本を読みながら大粒の涙を流した自分。 本当に不思議な時間だった・・・。
    この場を借りて、粕屋町(粕屋町図書館)に感謝を申し上げます。←これが言いたかっただけなのに長文になってしまいました。 ご精読ありがとうございました。

  • #2

    本田よしえ (土曜日, 09 9月 2017 16:37)

    ゆうじさま。
    糸口が見つかって本当によかったですね。この夏あなたが代表を務めておられる会の「戦争展」が歴史資料館で開催された時に、たまたまのご縁で展示のお手伝いをしました。その時に時にいつも話題に出ていたのが伯父さんとインパール作戦のこと。あまりよく知らなかったのですが、その後NHKの番組でその作戦の実態が放映されると知り早速見ました。そしてその内容をこのブログで紹介しましたが、私のブログではその日付のアクセス数がいまだに上位にあるのですよ。それだけ多くの方の関心を呼んだのでしょう。飢えと病気で死ななければならなかった兵士達。その全容の調査もいまだ不十分だとか。私たちはもっと戦争の愚かさを知らなければならないと痛感しております。粕屋町立図書館が役に立ってとても嬉しいです。明日、久しぶりに行ってみよう。

  • #3

    ゆうじ (土曜日, 09 9月 2017 23:01)

    感謝・・・。 私は粕屋町に生まれ育って良かったと・・・、半世紀を過ごして、そう思います。 時に関西方面で過ごした時期もありました。 でも、本当に・・・、そう思います。 ここに生まれてよかった。 今、ここに過ごせて幸せと・・・。 皆様に感謝を申し上げます。

  • #4

    ゆうじ (日曜日, 10 9月 2017 01:37)

    【重要】ご覧の皆様へ戦没者の遺族から1点ご留意お願いしたいです!!!
    インターネット上に様々な戦争のコメントが存在しています。 大切にして頂きたいのは・・・、徳川家康という小説の中で豊臣秀吉は悪です。また、豊臣秀吉という小説の中では徳川家康は悪です。 と、いうように見る角度を変えれば正義と悪は真逆であると言う事を念頭に置いて、歴史を紐解いてほしいと願います。 
    遺族としては、牟田口を許せませんでしたので、高校生の時は牟田口の名の者は上級生であっても・・・しました。(すみません、時効です) しかしながら、牟田口も犠牲者なのです。 最近、そう思うようになりました。 とにかく、だまされることなく正しく近代史を皆で学びましょう! 夜分に失礼します。