これからが本勝負

 22日、9月定例議会が終わりました。帰り道、あまりに香りが良いので思わず自転車を止めて撮影。原町駅前公園の生垣、アベリアという名の花でした。

 

 今議会は3つの委員会の委員長を任されました。それは何とかなるのですが、問題は最終日の委員長報告です。

 

 平成28年度の決算特別委員会(一般会計、4特別会計、2企業会計)のすべての会計の報告、厚生常任委員会の議案70号の報告、請願を審議した町立保育所建替・民営化に関する特別委員会の報告、これら3つの委員長報告のあらかたをまとめ上げたのは22日当日の朝。

 

 特に平成28年度の決算については全部でおよそ240億円近く(2企業会計の性質上総額が不明)の金額の決算でしたので予想以上に時間がかかりました。5日間の決算特別委員会での審査を40分ぐらいにまとめなければなりません。委員長としての報告に本田カラーを出したいと思っていたので尚更でした。

 

 出来上がったていないのもありましたが、とにかく何とかしなければという思いでがむしゃらに。ただ、原稿を書きながら、この機会が与えられたことに感謝する自分がいました。すればするほど面白い。そして、ありがたいことに全部可決・採択でした。

 

 

 

 3町立保育所存続の請願は9対6で採択。6月の計画発表から3ヶ月、保護者の皆さんも大変だったでしょうが、実は議会も大変でした。16名の議員が今回の発表をどうとらえるか、しかも世の中の流れは民営化が一般的なので。

 

 当初、保護者の方が署名を集められるなど考えも及ばなかったのですが、3か所の保護者説明会にほとんどの議員が参加、それを受けて7月6日の臨時議会で特別委員会設置、その後2ヶ所で議会主催の「意見交換会」開催など議会の動きも素早かったと思います。改選後の勢いがあったかもしれません。

 

 請願内容

 1.保育所新規設立

 2.町立保育所3か所(中央・仲原・西)を町立のまま存続していただくこと

 3.町立保育所3か所の老朽化問題への早急な対応を検討していただくこと

 

 

 以上3点を粕屋町議会として正式に採択しました。実は粕屋町議会は6年前にほとんど同じ内容で請願を採択していて、新園設立(青葉はるまち保育園)はすぐにできたのですが、3番目の老朽化問題は手付かずの状態で現在に至っています。

 

 なぜそうなったかというと、町は平成24年ぐらいから「公共施設等総合管理計画」を検討していて、その計画で優先順位を決め、それから順次整備するというのが執行部の毎回の答弁でした。ところが、昨年11月にその計画の発表・説明を受けましたが、期待したものと全く違っていました。具体性がないのです。

 

 全体の大まかな計画はできても個別計画を担当課が作るようになっているだけで、その動きが全く見えないのです。

 

 そしてこの6月の町立保育所の突然の建替え・民営化計画発表。議会はまず保護者の声を聴いてからということで、各説明会に出席。そこでの保護者の反発は予想以上に大きいものでした。

 

 3か所の町立保育所の建替・維持管理が具体的な動きになるよう、議会は強く求め、正(ただ)さなければ、今後も同じようなことが起きるでしょう。

 

 だから議会の勝負はこれからです。執行部とどう対峙するか、議員力が試されます。

 

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コメント: 1
  • #1

    愛しい (日曜日, 24 9月 2017 13:59)

    本田さん、議員の皆さま、請願を出された会の代表、保育園の保護者の皆さま、それを見守って来られた保育園の先生方、大変お疲れさまでした。

    良い方向に落ち着いてホッとしました。
    新聞にも掲載されていましたね。

    でも、本当にこれからが大事だと思います。ほぼ同じ内容の請願が3回可決され、今度こそは町で建て直すまで声を出し続けなければいけません。
    車イスなどにも対応でき、これから増えるであろう医療ケアにも対応できるような施設、災害時の避難所としての機能を持つ施設。
    未来を見据えて町民が納得できるものにしたいですね。
    私にできることは続けていきます。