取り返しのつかない死に別れ

 昨日のテレビ、そして今日の新聞にいじめの件数が昨年よりも10万件近く増えていることを大きく報道しています。

 

 特に自殺によってもたらされる例えようのない悲しみ、喪失感は保護者、友達、学校関係者など身近な方たちに重くのしかかていることでしょう。

 

 絶望による自殺が多いと思われるのですが、でもあきらめないで、ということを強く訴えたいし、伝えたい。そこには必ず「時」という魔法の手助けがあることを忘れないように。と言ってもこれは長く生きた者しかわからない魔法の仕掛けなんだけれど。

 

 私は来月69歳になる。多くの周りの方の手助けがあってここまで無事生きてくることができたのだけれど、その経験から言えることがある。それはその場面、その一時の判断で決めつけてはもったいないということ。

 

 人生「塞翁が馬」という言葉がありますが、何が好転するきっかけになるかはわからないのです。結果良ければすべて良しとなることが多いのです。時の流れによってもたらされるものは、多くの余計なものが取り除かれた後の「芯」なるものに巡り合える機会。

 

 その芯をつかんでほしい。

 

 そのつかむことによって得られる恵みにたどり着くまで生きていてほしい。あなた自身が恵みの存在を知ることによって、今度は逆にまわりの人にその恵みを気づかせられる存在になれるのだから。

 

 人に何かを与えられる人生はすばらしい。あなたが、もがきながら生きる人生はまわりの同じように悩んでいる人への生きる糧、力となるのですよ。巡り巡ってお互いの恵みを喜び合える人生があるということを知ってほしい。あきらめないで、と伝えたい。

 

 また死に別れを望まない多くの方へ。まわりの方の様子をじっくり見てほしい。その人は必ず何かのサインを出しているはずだから。

 

 

 

 

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コメント: 3
  • #1

    NPO笑和 命と人の尊厳を守る会 (金曜日, 27 10月 2017 17:16)

    731部隊

    仏滅の日に、あえて・・・。 なぜ、エリート医学者が渦に巻き込まれたのか・・・?

    2017年8月のNHK特集と別の、過去のNHK特集アドレスを下記に記します。
    https://www.youtube.com/watch?v=mlQTt_SI3ak

    若き日の、鳥越さん番組も記します。
    https://www.youtube.com/watch?v=snOuahb7IdA

  • #2

    ゆうじ (金曜日, 27 10月 2017 18:28)

    下段のアドレスの番組最後の部分に、関口宏が語っている「人間の価値」・・・。

    決して自らで自らの命を絶ってはなりません! それを教えてくれたコメントでした。

  • #3

    ゆうじ (金曜日, 27 10月 2017 19:48)

    この命について、どうしても黙ってはいられません。
    以下、ストレートに書きます。

    過去のコメントに、中野正剛の自決を書きましたが、志が高くとも結局は多くの犠牲を出してしまったのが現実で、世界中から恐れられた九州の精鋭部隊である「菊兵団」と「龍兵団」をほぼ全滅させたのは、皮肉なことに間接的に中野正剛の行動が大きな影響を及ぼしたという読み解きをしています。
    当時は美しい死に方の自決は、何の意味もなく解決もできないのです。(死守命令から部下たちの命を救った自決だけは評価します。)

    一番大切なことは、とにかく「生きる!こと」です。
    激戦を乗り越え生き残った人たちが、この歴史を後世に伝え残してくれました。

    だから、同じ境遇にいる人のためにも平成に生きる人も必ず生き抜いてください!
    死んだら何も残りません。何も伝わりません!
    お願いします。