研修会①事前準備

 11月10日に厚生常任委員会主催の研修会を行いました。テーマは「公立幼稚園、公立保育所と自治体の責任」でした。

 

 講師は奈良女子大の生活環境部の中山徹教授。大阪保育研究会の代表も兼ねておられ、子育て支援制度の本を多数書いておられる方で、研究会に問い合わせてお招きすることができました。

 

  不思議な講師でした。

 

 事前の打ち合わせのメール、電話のやり取りでざっくばらんな方との印象を持っていました。が、今時パワーポイントを使って講演しない講師はいないので、事前に用意しましょうかとお伺いしたら、「プロジェクターなどいりません。白板ボードがあれば結構、なくても大丈夫です」というお返事。実際お使いにならず、白熱してきたら黒板に白墨で図を描きながらの講演でした。

 

 爽快でした。

 

 内容も粕屋町の実情に合わせた、示唆に富んだものでした。

 

 議長から思いつきはよくないと厳しくとがめられましたが、早めに来町していただいて粕屋町の施設をタクシーで案内しました。1時間15分、もちろん自費ですが、これは良い「思いつき」でした。

 

 町立保育園・幼稚園を全部見てもらいたい気持ちでしたが、時間の都合上無理でした。園長先生にお目にかかったのは仲原幼稚園、中央幼稚園。職員は中央保育所、仲原保育所は園庭の中から建物の様子を見ていただきました。

 

 それ以外の大川幼稚園、大川保育園、認定はこぶねこども園、ヴィラのぞみ愛児園、青葉はるまち保育園、わかば保育園は車の中から見てもらいました。西地区は遠すぎました。

 先生のご専門は都市計画、道路事情が悪いことを驚いておられました。先生は工学博士で、しかも一級建築士でもあります。これを利用しない手はないと建築の分野からもアドバイスを受けたいと思っていました。

 

 仲原幼稚園ではたまたま外掃除をしておられた方に出会って声を掛けたらその人が園長先生。この偶然に喜んで中まで案内してもらいました。3年保育のための改築ができるかどうかがポイントでした。中央幼稚園はその日町内研修会。ちょうど視察研修が終わった直後だったみたいで、園長先生はもてなしモード。「どうぞ、どうぞ」とおっしゃったので園舎内を案内してもらいました。建設当時の幼小連携の経過などを熱く語っていただきました。

 

 中央保育園の園舎については、たまたま遊具で遊んでいた園児に付き添っていた職員と話す機会に恵まれ、お話を聞いてもらいました。鉄骨は5~60年は持つというお話、定期的なメンテナンスの必要性を説かれ、維持管理の状態を尋ねられました。

 

 総じて各施設の園庭が広いことを感心しておられました。役場に戻って町長にもあってもらいました。中山先生が大川保育園の車のことに興味を持たれたので、そのことの説明を町長にお願いしたら、大川保育園の昼食にご飯持参なしの話も飛び出し、頂いた15分があっという間でした。研修内容は長くなるので次回に。お楽しみに!