福祉避難所と在宅医療の視察

 狛江市では「福祉避難所の設置・運営のプラン」について視察研修しました。

  

 写真は避難行動要支援者支援ベストです。障がい児親の会の方々が中心になって企画検討された3種類のベスト。手前は視覚障がい者、真ん中は聴覚障がい者、右側はその他の障がい者で発達障がいの方を中心にということのようです。

 

 東日本大震災があった後に親の会の方々が中心になって福祉避難所の検討をされたことが大きいと市の職員の方が述べておられました。それにしても職員のきめ細やかな対応に驚きます。市民の要望に真摯に向き合い、丁寧な対応をされているのが説明の中からもうかがえました。人口8万強の東京郊外の市です。

 

 各避難所に福祉スペースを確保し、必要に応じて福祉避難所を設置し、各避難所から移動という道筋が確立されているように思いました。人口は粕屋町の倍近くあるようですが避難行動要支援者は9000人、個人情報の提供に同意している方は4300人。粕屋町は要支援者は1273人、情報提供同意者は321人。この違いは何でしょうか?

 

 翌日は柏市の「在宅医療・介護多職種連携柏市モデル」についてでした。柏市の人口は40万人、中核都市で規模は全然違うのですが、在宅医療の仕組みを知るにはいい機会でした。平成30年4月より新たな介護保険事業計画が始まります。現在計画書作成中で、もう少ししたらパブリックコメントも出る予定です。国は30年度からすべての市町村に在宅医療・介護連携推進事業を実施するように指針を出しています。

 

 興味深かったのは「費用はどのくらいかかるの?」という設問をして数字を出してありました。要介護3、76歳一人暮らし、肺炎で入退院繰り返したり、股関節の病気で通院が難しいとして、1ヶ月の医療サービスと介護サービスの費用の合計30、860円です。入院より安く、通院より高いというものでした。

 

 医師会との連携が必要で、粕屋地域の取組はまだまだのようです。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    NPO笑和 命と人の尊厳を守る会 (土曜日, 27 1月 2018 22:32)

    感銘 感動 感謝
    です! 

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