盛りだくさんの研究者たちの報告

 27日から子どもとメディアの全国フォーラムに参加しています。2日目の28日の特別講演は京都大学総長(人類学・霊長類学教授)山極壽一氏。

 

 演題は「ゴリラ研究者が見たスマホ社会」でした。90分の講演があっという間に過ぎました。サルとゴリラ・チンパンジーの違いがとても興味深く、著書をすぐにでも読みたくなりました。

 

 トークセッションが2日間を通して1~3まで組んでありました。

7人の研究者と子どもとメディアの理事(医者や研究者)がコーディネーターとなり、興味深いテーマを掘り下げての檀上討論会、会場からも質疑応答がありました。

 

 合計480分、8時間の講義を受けたことになります。専門用語が飛び交い、しかも皆さん早口(短時間にたくさん詰め込もうという意思の表れ?)なのでわからないこともありますが、とにかくスマホ社会の弊害を取り上げ、どうすれば子どもたちが健やかに発達、生活できるのかという提言に満ちた研究発表でもありました。

 

 全部の内容の報告は無理なので発表者の肩書とテーマをお伝えします。

 

・野井 真吾(子どものからだと心・連絡会議議長、日本体育大学体育学部健康化教授)

       演題:子どもの「からだと心」のいま

・瀧 靖之(東北大教授、脳科学)演題:小児の脳発達と生活習慣、メディアへの影響)

       演題:小児の脳の発達と生活習慣、メディアの影響

・冨田 香(平和眼科院長・杏林大学講師・小児眼科学)

       演題:スマホ社会と子どもの目の発達

・前橋 明(早稲田大学教授・人間科学学術院・健康福祉科学)

       演題:「食べて、動いて、よく寝よう!」運動のススメ

・帖佐 悦男(宮崎大学医学部教授整形外科リハビリテーション科附属病院副委員長)

       演題:子どもの運動器が危ない!~メディアの影響とロコモ予防~

・樋口 進(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長・臨床精神医学)

       演題:スマホゲームとネット依存

・神山 潤(東京ベイ浦安市川医療センターCEO/睡眠医療)

       演題:メディア使用と眠り

 

以上、書くだけでも頭がこんがらがりそうです。これだけ問題が複雑、多岐にわたり、多分国家的プロジェクトで立ち向かわないと解決の道は見つからないのではと思いますが、まだ国はほとんど手を付けていません。絶望的にもなりますが、小さなNPO法人「子どもとメディア」はよく頑張っています。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    NPO笑和 命と人の尊厳を守る会 小川勇二 (木曜日, 01 2月 2018 19:41)

    感銘を受けるばかりです。 シェアさせて頂きます。