及第点ならず!反対討論

 3月議会が26日に終わりました。様々なことがあり、まとまらず報告が遅れています。 

 

 当初予算案の審議は14 日から20日までの考案日を挟んで5日間ありました。各課からの提案を一つひとつ吟味させてもらいましたが、大まかにいうと、昨年度の予算を踏襲した内容に水鳥橋の詳細設計4,400万円をプラスしたものが上程されたというものでした。

 

 この詳細設計4,400万円には減額修正案が出され、私も賛成し減額修正されました。ただ、予算案にはもともと、基本的な姿勢が納得できなかったので、私は反対の立場で討論しました。当初予算案に反対票を投じたのは私一人。平成24年度から町が進めている行政評価を中心にした財政運営がないがしろにされつつある危険性を感じていたのが大きな要因です。

 

 議会前の当初予算が配布された時からいくつかの疑問点が浮かび、担当課からの提案の際、それぞれに質疑をしました。思った通りでした。担当課は予算化するための準備はしていましたが、町長が必要としている課題優先、それは粕屋町の将来を見越したものではなく行き当たりばったりの、11月にあった各課対抗の予算編成プレゼンテーションに標榜される、目先優先の予算組みの前では消えていたのです。なんという取り組みの甘さ、優先課題の見極めの不十分さか!反対討論では理由を以下4点に絞りました。

 

 私の当初予算案反対理由

  ①公共施設等総合計画の個別計画の取り組みがどの課にも予算化されていない。

昨年12月より3か月間の営業停止をせざるを得なかったプールを含む築20年という総合体育館、築後35年の役場町庁舎の個別計画が先送りになっているのに、正直心底驚き、落胆している。

総合体育館は年間18万人の入場者がある粕屋町の顔、役場庁舎は災害時に4万7千人の町民の命を守らなければならないこの町の司令塔。機能強化のためにはいくら投じても良いとさえ考えている。公共施設等総合管理計画策定には4年間、1220万円経費が掛けた。29年度には個別計画策定の予算があると見込んでいたが、昨年に引き続き今年の予算案にも計上されていない。総務省は32年度までには個別計画の提出を求めているというのに。

 

②財政運営については基金の活用を

  平成24年度から公共施設整備基金の積み立てを始め現在9億円の残高がある。地域福祉基  

  金基金7,500万円、合わせて10億近くの基金の活用がなにもなされていない。

  繰越金が平成28年度には10億円も出て、その処理があいまいだったので基金に積み立て 

  るように提言。財政調整基金も標準財政基準額の20%の16億円まで積み立てられた。

  公共施設整備基金を繰り出しそれぞれの施設の長寿命化を図ることに何を躊躇している 

  のだろう。

  

  ③ホームページのリニューアル

  これは19日のブログに書いたので詳細については省略。28年度の行政評価の実施内容で

  は「広報自体の構成の再検討を行う必要がある。そのためにも広報委員会を強化するこ 

  とが必要である。またホームページはアクセシビリティ(AA準拠)が必要であり、ス

  マートフォン対応も含めて大幅な改善が必要である」と11月に提言されており、12月議

  会に報告がありました。粕屋町の仕組みでは12月に所管課が反映させて30年度の予算編

  成という流れになっているのだ。病気前の町長の耳に届いているはず。ほかのいくつか

  指摘も無視されている。

 

  ④職員の意識改革についての方向性が不透明

  予算案の中に退職した副町長の人件費がそのまま計上されていた。副町長2人制は継続

  か?部長制は30年度から廃止予定だったので、3月24日の人事異動には部長職はなかっ

  た。副町長長の人件費2人分の中の池田副町長分の人件費1,300万円はどのように使われ

  るのか。次なる副町長の着任もありか?

  1月21日(日)付池田副町長辞職については、町長が病院で退職届を受け取った状態。ま

  わりには何も告げられてなく突然の出来事のようだった。その後登庁されていないので

  何の引継ぎもされていないようだ。町長からは副町長辞任に対するメッセージは今のと

  ころ何もない。

 

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コメント: 1
  • #1

    ゆうじ (水曜日, 28 3月 2018 08:14)

    ひどすぎる。 この町の人間として・・・、恥ずかしくて次の言葉が見つからない。