池田前町長の挨拶って?

 6月14日、議会終了後すぐに、1月21日付で退職された池田前副町長が議員控室に「挨拶」に来られました。議会に何の説明もなく退職されたこと、また一般質問で町長の任命責任に対する様々な質問が出たことで町長から要請されたようですが、なぜか私たち議員は池田前副町長に質問できないという条件でした。

 

 それで正式の会で退職されたいきさつをお話していただくのではなく、控室に挨拶だけに来られるということになった次第。この質問なしという条件はどこが出されたのが不明ですが、議会からの問い合わせの要旨は前もって議長がメールをすることになっていました。

 

 が、開口一番、というか最初から最後まで池田前副町長がおっしゃったことは、ご自分の退職日が改ざんされたことへの無念さでした。個人攻撃はしたくない、粕屋町を混乱させたくないということでしたが、内容のほとんどは町政「幹部」への非難でした。

 

 池田前副町長は1月21日に病院に出向いて町長に退職したい旨を伝え、2月1日付での退職を強く希望されたようです。それがいつの間にか1月21日になったことへの憤りがとても大きいように見受けられました。

 

 「このまま仕事を続ければ命が危ないのでやめさせてほしい」と申し出ておらるのに、1月22日から31日までは給食センターとの折衝などの仕事を家で行った、だから2月1日退職は正当なのだと述べられました。ご自分が頑張ったから給食センターの和解金(当初遅延損害金という名目の請求だったのが今回の合意書にはなぜか工事中断費用金となっている)は少なくて済んだ、とまでも。

 

 

 町長は強く残ってくれるように慰留されたようなので、とりあえず休職し、体調を整えて復帰されても良かったのではないでしょうか。なぜ急いで結論を出されたのか、その真意はわかりません。

 

 ただ今回の件で池田前副町長もまた、因町長と同じ病気で前職を早期退職されていたことが判明しました。病気のことは誰よりも詳しいのかもしれません。このことが今回の退職問題の謎を解く大きなカギのように思えます。

 

 因辰美町長を尊敬すると声高らかに謳いあげ、まちづくりの夢を挨拶の度にあらゆる機会でおっしゃっておられた池田前副町長。彼にとっての粕屋町とは一体何だったのでしょうか。

 

 昨年の6月議会に提案された副町長2人制の議案。8対7で可決。私は賛成しました。きっと彼が粕屋町の足りない分を補ってくれる、そう信じて。彼には給料としておよそ900万円、退職金100万円が支払われています。彼がどんな仕事をしたのか、しようとして挫折したのか、いずれわかる日が来ると思いますが、なんとも後味の悪い「挨拶」でした。