コメントの返事、修繕費について

 7月25日のブログに頂いたコメントにお返事を書きましたが、このブログに毎日アクセスしてくださっている他の方にも、今の私の思いとしてお伝えしたいので、加筆して今日の内容とします。

 

 「納税者」さんのコメントの内容は私立保育園に町から多額の修繕費が出ているのではという内容でしたが、私立の保育園の修繕費は、町は「修繕費補助金」としては出していないと思います。調査いたしますが、大規模改修と日常の修繕費の2つに分けて考えましょう。

 

 大規模改修の場合は国、県、町と、町にも応分の負担があるかもしれませんが、どの私立の保育園も建設後まだ10年も経過していないので該当しません。軽微な,日常の修繕費は全体の運営費から出して適切な対応をされていると思います。傷が深くなって困るのはその福祉法人ですから。

 

 ところが町の場合は、民営化計画の保育所への修繕費は軽微なものをケチり、まして中規模改修さえ怠ってきたので、今のような大掛かりな雨漏りなどが発生しているのです。2つの保育所もメンテナンスさえよければもう少し使えると、昨年11月に粕屋町に来ていただいて講演してくださった、都市工学専門の中山徹先生はおっしゃっていました。

 

 私立の保育園には修繕費ではなくて町単独の(例えば借地料など)の補助金を出しています。そして運営費も補助しています。国だけではなく町からも毎年の持ち出しが結構あるのです。それが修繕費に回っている可能性はありますね。私立の場合は運営費の補助はまるっきり不要と言われますが、実態は少し違います。

 

 粕屋町の公立の保育士は町の職員ということにとが前提なので、保育は当然のことながら行政職としての仕事もかなりしています。生活・子育て相談業務、障がい児保育を教育・保育の専門家として。公立2園の民営化に反対の町民が多いのですが、その保育士の仕事ぶりが高く評価されているからと私は思っています。

 

 ただ町長はそのことを考えようとはしないし、そういう視点で保育所の職員を見ようとはしていません。議員として長いこと厚生常任委員会のメンバーでありながら何を見ていたのかと思います。3園存続請願に9005人の署名が集まった段階で軌道修正すべきでした。それができなかったことが彼の限界だったのだと思います。

 

 その彼を私は町長として推して町長戦を戦ったので複雑な心境でした。ある程度は覚悟していたのですが、ここまでご自分の持論にこだわられるとは。人を見る目がなかったのかな、と。偉そうに言いますが、同期で議員になり、彼も私も政治家の端くれなので。

 

 粕屋町政の幕が一つ下りました。

 

 私にも、もう悩まなくていいことが一つ減り、新たな局面に向かわなければならない日が来ています。