町執行部への要望書提出

 昨日の5日に町執行部へ厚生常任委員会として要望書を提出しました。正確には議長宛に、議長から町執行部へということになります。閉会中に常任委員会は閉会中の審査として項目を挙げ、議会最終日に予告します。以下報告です。

 

 今回の閉会中の審査の中心は「保育所の大規模改修」についてだった。1回目の審査で担当課長は町の方針が確定していないので担当課としては答えようがないというものだった。

 

 問題は2回目の7月19日に起きた。委員会審議ができなかったのだ。

 

 昨年の12月に老朽化した保育所2園の現場視察の報告書を委員会としてまとめ、緊急を要するとして予備費からの流用で、700万円かけてささくれ立った床の張替えを行った。傷ついている子どもたちの事例が幾例も報告されており、誰が見ても緊急性を要すると判断し、12月の補正予算審議当日の朝、副委員長と2人で町長に膝詰め談判で掛け合い実行してもらった。

 

 そんなことをしないと実行してもらえないのかと情けなくなったが、どのような運営になろうとも建替えには2年を要する。その間園児たちにこのままで生活しろとは福祉・安全を掲げる行政として情けない。また、一方の保育所には大人用の様式トイレがない。しかもそのトイレも台数は1つ。

 

 妊娠した保育士にとってこれほどつらい職場環境はない。なぜほっとかれるのだろう。軽微なものの不足もびっくりするくらいあるが、昨年と本年の委員会審査で何とかこの8月までには実行してもらえる目処がついた。残るは雨漏りなどの屋根の大修理など。

 

 2回目の審査の日、町長の答弁は「来年4月を目処に園庭に仮園舎を建てる。プレハブのリースで5年間使用。費用は町が負担し、町営か民営化はその間に検討する」というものだった。

 

 どのようにようなもので、金額は? 「何も用意できていない」

 

 資料は何も提示されず、審査できずで委員会は紛糾した。それで用意ができた段階で次回もう一度委員会を設定することになったが、なんとその翌日町長は議長に退職届を出し、1週間後に担当課長も退職。

 

 3回目の8月20日に職務代理者に出席してもらって、補正予算に上程予定と言及のあった案件、資料などについて問うたが、副町長も、担当課職員も、経営政策課(補正案まとめ担当)も誰も知らないという事実が判明した。

 

 何のための委員会審議だったのだろう。

 その経過と要望事項をまとめて要望書として出したのだが、虚しさが先立つ案件だった。

 

参考までに要望事項を挙げておく

  1. 常任委員会が求めた協議事項の回答などについては課内で合意が形成されたうえでの提案であること。また、大型案件に関しては執行部内において情報を共有すること。
  2. 委員会での説明においては、協議・審議のための判断ができる最低限の資料は用意すること。
  3. 委員会での提案については事前準備を丁寧にすることで、委員会運営が速やかに行えるように努力をすること。
  4. 退職等に至る場合は、課内員への引継ぎを行うこと。