土壌汚染調査と地中廃棄物の処理に関して

 給食センター建設に関して3回の土壌汚染調査が行われている。1,2回目はSPCとの契約前だったので報告は詳細に行われた。今回3回目の結果は決算特別委員会において数字の報告だけだった。

 

 私は委員会としてこの内容の追加資料、その説明を求めるべきだと、ほかに数点あげて要求し、再度給食センターより説明してもらった。

 

 決算特別委員会の決算案の認定は予算に対する費用が適切に処理されているかどうかの審議なので、その説明を受けて委員会採決では私は賛成した。がしかし、具体的なことになると疑義は募るばかり。説明はしてもらったがあくまでも概要給食センターで閲覧することになった。

 

 ほかの2名の議員とセンターで説明を受けたが、それでも納得できないことがあった。職員は今の立場でできる範囲のことを一生懸命しているのは伝わるのだが、何かがしっくりこない。

 

 何が問題かというと、3回目の地中障害物の検査の結果の説明がなく、前2回行われた内容との比較で、現時点で鉛の含有は基準値内というきっぱりとした説明がなかったことだ。膨大な資料を全議員に報告するのは難しいとの担当者の発言だったが、契約前ではそれを行った。

 

 説明を求めた資料に平成30年4月に「平成29年度廃掃法指定区域における工事後モニタリング調査報告書」として平成29年7月から平成30年3月末までの報告書が提出されたという。ならばなぜそれを議会で説明しないのだろう。給食センター建設特別委員会を開いても報告事項がないということで開催されていない。

 

 付帯決議を付けたSPC事業議案、一端は否決までした議案、丁寧な説明をするという約束だった。それが委託費○○〇でしたというだけで納得いくだろうか。

 

 実は、私はこの内容と前回2回行われ調査行われたで、鉛を含むセンター敷地の廃棄物の全容がわかると密かに期待していたのだ。業者に委託をしている場合はその内容の説明をする義務は執行部にはないのだ。だからこそ工事が終わった段階で数字の説明求め、その全容を把握する必要がある。今その時なのだ。

 

 その上、地中障害物除去費用が繰越明許として3件あったことが記載されているが、なぜ粕屋町が一方的に工事中の廃棄物のモニタリングまで負担しなければならないのかわからない。

 

 工事を中断したために遅延損害金の請求を受けた時期にSPCとの契約を平成28年6月にやり直している。その結果モニタリングの費用が粕屋町負担となっているが、その内容が当初からの契約(当初はSPCの負担だった)とどう違うのか、これも不明なのだ。

 

 当初の契約がずさんだったとの発言が関係者から言われているが、果たしてそうなのか、前の契約、今の契約、共に業者の言いなりになって払う必要のないものまで払っているのではないかという疑問が湧いてくるのだ。

 

 SPCという巨大組織に向かうには粕屋町の体制はあまりにも貧弱だったが、それでも懸命に頑張っている職員がいる。そのことを応援したいが、なにせこちらにも知識がない。法律と建設の専門家が必要だ。しかも議会でチェックするにはその専門家と同等の知見がそれぞれの議員にいる。そうでなければチェックなどできない。高い山がそびえたっている。その山を制覇したい。