離島議会の取り組み

 11月18日に行う議会報告会の担当部分の原稿の用意ができました。私の持ち時間は、第1部3分、第2部4分、第3部は各班に分かれ、それぞれが資料を準備して意見交換をします。

 

 準備の段階で議員同士のいろんな意見が出ました。報告会に対する向き合い方が違うので当然です。ただ、できるだけわかりやすく、身近な問題をというのがみんなのコンセプトです。皆さんのご参加をお待ちしています。 

 

 今日は視察の報告をします。小さな島の小さな議会の取り組み、と言ってもこれは全国表彰された議会なので小さな議会とは言えない。長崎県「小値賀町議会」に行って来ました。

 

 10月31日に議会運営委員会8名で視察。人口2477人の、しかも佐世保市からフェリーで3時間もかかる離島の議会が全国的に有名になったわけは?!

 

 立石議長のパワーポイントを使っての説明に圧倒されました。とにかく具体的でわかりやすく、議会の立ち位置を押さえた内容はとても深いものがありました。

 

「行政がやれないのなら議会がやる!」というスタンスで、数々の事業を展開するまでになっています。

 議会活動の活発化(議会力で現状打開)

  1. 後期高齢者医療保険均一化の問題
  2. 福祉事務所設置に関する財源の確保
  3. 船運賃の低廉化実施
  4. 船の乗り降り風雨シェルター設置
  5. 自家用有償輸送(白タク)を実施
  6. 藻場再生へ向けた具体的な行動

 具体的には、①医療環境が整えられていない離島がゆえに医療費は低く抑えられているので、県内保険料均一化は理不尽。②福祉事務所経費は特別地方交付税の確約書を求める。④行政は数年後計画→それまで我慢?→何とかする→財団の事業活用⑤タクシーが休業→高齢者困る。解決方法を探る→空白地域(条件緩和)自家輸送。

 

 帰りの船着き場で議長と談笑。

 

 ここで、議会だよりの発行が定例会後2週間以内に住民の手に、という早業の秘策を聞きました。粕屋町は2か月かかるので何とか短縮できないかと思っていたのです。

 

 話は簡単。印刷会社が持っているソフトを議会も持っていて、定例会が始まるときにすでに構成のほとんどはできており、あとは原稿を埋め込み、確認・読み合わせに1週間。仕上がったものは議員が直接手渡しすることも多いということでした。なるほど、これなら2週間、納得です。

 

 この話だけでもいかに住民の立場に立って議会が動いているのかわかりますね。住職である議長、ゆうターン組だそうです。現在6期目。佐世保市との合併問題が浮上したのが、議会活性化のきっかけだったようです。

 

 もっと話が聞きたい。また、来年夏に一観光者として訪れ、潜伏キリシタンの住民たちが衣食住を切り詰めて資金を調達し、一丸となって献堂の夢を果たした「旧野首教会」を訪れたいと思いました。教会が建っているその野崎島という島はかって600人以上の人が暮らしていましたが、今は無人の島だそうです。

 

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コメント: 2
  • #1

    「議会だより」の感想です (木曜日, 15 11月 2018 21:40)

    私は小値賀町議会のフェイスブックをフォローしており「福岡県粕屋町議会様 視察研修」という紹介がされているのを拝見しました。

    さて、「議会だより150号」の、私の注目記事は何といってもブロック塀に関する記事です。紙面をさいて、写真も豊富に今後の見通しを紹介してくださり、少しだけ安心しました。
    コメント公開受付型のホームページは本田議員だけかと存じますので、このコメント欄にて感想を書かせていただきました。

    (粕屋町のブロック塀をなくして、安全な町にしませんか?)

  • #2

    「議会だより」と「議会会議録」 (木曜日, 15 11月 2018 21:43)

    小値賀町議会の議会だより発行のスピード感は興味深いです。

    私は以前から「議会会議録」をもっと早く読みたいと思っています。
    粕屋町では現在の最新掲載が、7か月以上前の3月議会分というのは、さすがに遅すぎだと思います。

    会議録のテキスト化(委託でしょうか?)に時間がそれほどかかるはずもなく、その後のチェックをものすごくゆったりしたスケジュールでされているのだろうか・・・など、原因がどこにあるのか気になります。

    「議会だより」はどうしても文字数が少ないため、要約されていない全文を読みたくなるので、ぜひ「議会会議録」の早期公表もよろしくお願いします。

    (粕屋町のブロック塀をなくして、安全な町にしませんか?)