廃棄物処理費の経過を明らかに

  給食センター建設の廃棄物処理に関しては不可解なことが多い。議会もわかっているようで明確でない。特に埋土の中の廃棄物として数字に関しては。どれだけ処理費が使われたのか、業者の見積もりに対してどれだけ税金がどんな根拠で投入されたのかが、いまだにあいまい。

 

 だから一般質問の項目に「調査の件」と上げ、税金を投入した数字を挙げてくださいと一般質問に通告したのだけれど、裁判係争中ということで教育長からは数字の提示はなかった。なぜ当初業者の見積もりという形でしか表に出なかったのか。

 

 むしろ議員の方が詳しいのでは、と教育長は矛先をこちらに向けられたのだが、私は正確な数字(事実)を共有してこそ初めて分析ができるのであって、その数字を明確にしないと先へ進めないと応酬した。

 

 議会が今まで可決した事実があると言ってもほとんどが8対7で、ぎりぎりでの可決が何回もあった。7対7で議長裁決になったこともある。いったんは否決、継続など、提出された案件も減額修正、継続案件となったりで決してスムーズではなかった。

 

 平成27年9月から敷地の工事が始まっているが、8月25日の廃棄物処理の業者が提案した予定では125立方メートル、廃棄物の場合は1.84欠けるので230トンで、その処理費は529万円だった。「そのくらいの額であればしかたがない」とその時の町長は容認。それが11月6日には3、456トンで処理請求額は7,950万円となっていた。当初の試算の15倍である。

 

 なぜそうなったか、

 

 しかもその処理費用は想定していなくて(あえて想定していない?)、当初予算にも挙げていなかった。選挙後、町長が変わって11月20日にその金額を翌年の補正予算に挙げる予定と担当職員から受けて驚き、新町長の依頼で11月30日に議会は全員協議会を開催した。その時初めて議会にもその8000万円という処理費を業者から請求されていることが知らされた。

 

 新町長は工事を止め、今後の対策をまず小学校の保護者に問うために各学校で保護者会が開かれた。が、保護者は工事を存続してほしい要望が強かったようである。安全性に考慮を前提に、できるだけ工事継続をという気持ちがあったよう。

 

 保護者会は4校区で行われ、私が出席した保護者会では継続か中止かは半々だったような気がする。ほかの保護者会では弁当を子どもに持たせることに抵抗を持つ方も多かったような報告を受けている。

 

 3週間の工事中止後、12月26日に工事継続を町長は決断し、SPC(学校給食センタ―株式会社に告げられた。

 

 謎は廃棄物処理費の流れとその実数。私の検証という視点での調査は始まったばかり。私自身も含めた議会のあり様をも問いかけたい。