日本の「種」の育成システムがあぶない

 2月2日に筑紫野市で開催された「福岡県主要農作物種子条例の制定」を求める市民のつどいに参加してきました。中野議員、川口議員も一緒でした。

 

 講師の山田正彦さんは弁護士・元農林水産大臣です。多くの市民の参加があり、問題認識の高さが伺われました。

 

 宇美町は昨年12月議会で県条例を作る意見書可決、志免町は否決だったそうです。

もともと日本の国土を守るという視点、家が兼業農家で母の農業に対する強い思いに影響されて育ちましたので関心がありました。

 

 講師のスピーチがすごかった。生産者と消費者の両方をつなぐ観点から、またTPPという、国の法律の上位にある国家間の取り決めをめぐる条約を締結したことによる今後の日本の国家のあり様が変わることへの危機感から、連日全国、否、世界中を廻り「種」を守る活動を繰り広げておられる実践と報告、そして今後の展望。

 

 2018年3月の種子法の廃止・農業競争力強化支援法の成立により、日本の優良品種の種子や公的機関のノウハウが民間企業に流出する可能性が否定できなくなった。せめて米・麦・大豆だけでも各地方のこれまで育んできた品種の育成システムを守ろう。

 

 国が廃止したのなら県で作る。県条例を作ることによって守る、という勧めです。

 

 最後に講師は地方自治法・地方分権一括法について言及され、地方から国の仕組みを変える「うねり」を起こそうではありませんかと高らかにおっしゃり、盛大な拍手でこのつどいは幕を閉じました。

 

 よく学び、粕屋町でも国と県にに対して意見書を提出したいと思っています。