なのみの里 売上高 減少…閉店へ

 決算特別委員会において毎年報告のあった農産物直販施設「なのみの里」の販売実績がなかったので資料請求しました。

 

 実は毎年この報告を見て、粕屋町における農業振興について考える手立てとしていました。毎年報告していたものを今年になってやめるというのはそれなりの理由が必要だと思うのですが、視点の相違というところでしょうか。理由をきちんと述べてほしいと指摘しています。

 

 直販施設は町が補助金申請をして建物を立てましたので、貸付料を年間764,640円受け取っています。運営主体は、粕屋町農協なのみの里利用組合です。

 

 実績を見ると来場者数、売上高がかなり減少しています。生産者数に変わりはないので、消費者の動向が変わったのか、消費そのものが減ったのか、理由は様々何でしょうね。

 粕屋町の農業は農業者だけの問題ではなく、今検討している「粕屋町都市計画マスタープラン」の内容にも、土地利用という面で深く関わってきます。

 

 粕屋町にとっては環境的にも、地域活性化においても農業の果たす役割はとても大きいものがあると考えています。大都市近郊農業の生きる道を探りたいですね。

 

 地域振興課がそういう面で旗振り役になってほしいのですが、現実はかなり難しいようです。

 

 今日、議会で気になるうわさを聞いたので、帰宅後早速確かめに行ってきました。

 こういうことだったのかと唖然としました。また、なんだか腑に落ちない気分です。

 

 県からの補助金を受けるのに町が関わっているわけですから、期間(平成38年度まで)までは申請を受けた内容で事業展開しなければならないし、適正に運用されているかどうか、それを見守るのが町の仕事ではないでしょうか。そのための報告でもあったと思うのです。

 

 これだけが農業振興事業ではないし、この貸付業務も直接農業振興に関するものではないのですが、地域の農産物の納入先の一つが消えるのは本当に寂しい。

 

 

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コメント: 4
  • #1

    匿名希望 (木曜日, 26 9月 2019 02:35)

    出荷者の一人です。寝耳に水の閉店の話でした。9月12日ごろ利用組合から臨時総会の案内があり、9月19日に開かれました。諸事情で出席できなかったのですが、聞いた話によると、赤字続きでこのままでは運営ができなくなるので、まだ余裕があるうちに閉店してしまったほうが出荷者にも迷惑が掛からないので閉店するという説明が、JAの担当者から強くあり、反対とか質問とかしにくい状況だったそうです。出荷者の中には、秋冬の作物の植え付けや年末年始の作物の準備に入っている人もあってどうしようかという声もあります。

  • #2

    愛しい (木曜日, 26 9月 2019 22:29)

    手作りの注連縄をなのみの里で買ってました。今年はどこで買ったらいいのでしょう…。困ったなぁ〜。

  • #3

    匿名希望 (土曜日, 09 11月 2019 18:16)

    ここのお野菜は、とても安くて美味しく、生花は、花持ちのいい良質な生花が安かったため、毎週通っていました。閉店後、生産者の方は、どこに卸してあるのか、色々な産直のお店を探しましたが、見つからず、あっても高かったりで、また、ななみの里のようなお店が復活する事を願うばかりです。

  • #4

    本田芳枝 (日曜日, 10 11月 2019 05:51)

    11月15日に建設常任委員会の所管事務調査の時に、なのみの里の今後について行政の方に問いただす予定です。