12月7日の2紙の新聞記事

 12月7日に、朝日新聞と西日本新聞に粕屋町のことが大きく報道されました。その件に関して町からの説明があった後にコメントすると12月8日に書いておりましたので、議会が終わった今、思いを述べようと思います。

 

 12月9日に新聞記事が議会に示され(12月8日のブログにリンクを張っています)、町長以下担当部長も列席の上、謝罪会見がありました。その時の説明では、住民訴訟弁護人の抗議のファックスが来ているだけで、町への正式な文書がないので、明確な回答はできないとの答弁でした。

 

 全員協議会という場での会見でしたが、意見を求められ、私は「町の担当部長は工事指名をする側の強者であり、業者の方は町から仕事を請け負う弱者であることから、計り知れない恐怖を感じられたのではないか、新聞に載ったということよりも町の個人情報保護法の扱いがどうなっているのかきちんと調べてほしい」と述べました。

 

 7日に掲載された新聞記事によると4日に町に住民訴訟弁護人の抗議文が送付されているとあります。4日にわかっていたら調査する時間はあったはずで、新聞記事になったから謝罪会見をしているとも、とられかねない町の反応に危機感を抱きました。

 

 事態の重大さの認識が、議会前で大変なこともありますが、少し甘いのではないでしょうか。

 

 公共工事を請け負う業者に、町の担当部署の幹部で、しかも指名委員会のメンバーが新聞記事にあったような電話をかけるという発想が私には到底理解できない。圧力と取られても仕方ないことです。法を規範として仕事をする立場の公務員倫理に反すると思います。

 

 個人の行動の自由が束縛されていると言っても過言ではないと感じました。人の思想、心情は自由なはずで、そのことによって生活の場を脅かされる不安を抱かせることは、行政の職員としては絶対にしてはならないことです。

 

 12月議会最後の町長の挨拶で、弁護士とも相談の上、厳重に処分するとの明確な発言がありました。様子を見守りたいと思います。