2つの中東への出発、海自哨戒部隊と安倍総理

 海上自衛隊の哨戒機部隊が11日に那覇航空基地から活動拠点のあるアフリカのジブチに向けて出発。東アラブののソマリア沖アデン湾で従来の海賊対処を継続しながら、20日に新たな情報収集任務を始めるという。部隊はPC2機と隊員60名。

 

今回の情報収集活動は防衛省設置法の「調査・研究」を根拠に実施する。

 

 河野防衛省は10日、護衛艦「たかなみ」とP3C哨戒機2機を中東ウ海域へ派遣する命令を出した。

 

 安部晋三首相はサウジアラビアとアラブ首長国連邦、オマーンの3カ国を歴訪するため、政府専用機で羽田空港を出発した。

 

 各国らの首脳と緊張緩和に向けて意見交換するほか、海上自衛隊の中東派遣について理解を求める考えという。15日に帰国する。

 

 今この時期、米国とイランの対立で中東情勢が緊迫化する中で、国会承認が必要ない「調査・研究」で派遣すること自体不安が大きすぎる。

 

 臨時国会の閉会後に閣議決定し、通常国会が始まる前にへ県命令を出した政府の姿勢は、国会を避けたとみられても仕方がない。国民の代表によるシビリアンコントロールとしての国会の議論はどうなるのだろうか。