新型コロナ対策

 粕屋町教育委員会は預かり先のない3年生までの児童を条件付きですが、8時30分より15時まで受け入れることを発表しました。→こちら

 

 毎日新聞の記事より抜粋しました。

症状軽い人からも感染拡大 10~30代に「人が集まる場所避けて」 新型コロナ専門家会議」

新型コロナウイルスによる感染症対策の政府専門家会議(座長=脇田隆字国立感染症研究所長)は2日、これまで感染が確認された症例を分析した結果、患者の8割が症状の程度に関係なく他の人に感染させていないことを明らかにした。同時に、屋内の閉鎖空間などで1人から複数に感染させていく患者のクラスター(集団)を形成する可能性を指摘。感染者が増加する北海道の状況を踏まえ、若年層らを念頭に「症状が軽い人も、気づかないうちに感染拡大に重要な役割を果たしていると考えられる」との新たな見解を示した。

 見解は、これまで厚生労働省が分析した内容を踏まえ、会議で結果をまとめた。厚労省によると、2月26日までに確認された国内の110人について分析した結果、75・4%にあたる83人は誰にも感染させておらず、2次感染が確認された27人も半数以上で感染の広がりが1人にとどまっていたという。会議は、人が集まるライブハウスや立食パーティーなど、屋内の閉鎖空間で感染が拡大した事例を指摘。至近距離で一定時間交わることでクラスターが発生する可能性を示唆した。

 さらに、感染が確認された80%が軽症、14%が重症、6%が重篤で、重症化した患者の5割は回復したという。重症化するケースは、微熱やせきなど風邪症状が5~7日続いてから急速に悪化するため、初期症状では重症化するかどうかの区別はつきにくいという。

 また2月28日に「緊急事態宣言」を出した北海道について、同会議のメンバー、押谷仁・東北大教授は「かなりの(数の)クラスターができている蓋然(がいぜん)性が高い。中高年と交わらない若年層でクラスターのつながりが起きている可能性がある」と指摘。2日の記者会見に同席した西浦博・北海道大教授(理論疫学)は、北海道への旅行歴がある国内外の感染者数から25日時点では、道内で940人程度が感染していたとの推計を公表した。会見で「確認数とは開きがあり、軽症で診断されていない人がいることでしか説明がつかない」と指摘した。

 見解では重症化リスクの低い10~30代の軽症者が「感染を広げる可能性がある」として、「人が集まる風通しが悪い場所を避けるだけで、多くの人の重症化を食い止め、命を救える」と訴えた。【金秀蓮、熊谷豪】