3月定例議会反対討論③職員研修費について

 21日から続けている反対討論の3回目です。

 議案第25号「令和2年度 粕屋町一般会計予算について」反対の立場で討論しました

 職員研修費が低すぎるというのが反対の主な理由です。

 

 この件に関しては長年、予算・決算審査で再三述べてきました。一向に改善の余地がなく、今回別の議案で職員定数の改正案が出てやっと増やせる道筋がついたと喜びましたが、この職員増が機能するには数年かかります。

 

 現職員のスキルを高める必要があります。職員のスキルが低いというのではなく、今後の町政をどのように効率よく発展させていくのか、大きな視点、別の角度から仕事をしてほしいと願うのです。

 

 予算案を見ると、現職員に対する研修費は例年と同じでした。平成27年度からの職員研修費の推移を表にしました。

 

 

 

当初予算

3月)

補正予算

(翌年3月)

決算

(翌年9月)

H27年度

 

385万円

345万円

H28年度

 

260

244

H29年度

329

193-136

166

H30年度

329

231-98

200

R1年度

351

271-80

 

R2年度

362

 

 

 

 ※平成27年度・28年度は手元に資料がなく、令和1年度の決算は今年の9月に発表されます。スマホでは決算までの数字が映らないので横向きに見てください。

 

 この表で分かることは、少ない予算にさらに年度末には削減、その上また決算では執行残があるという状況です。職員は少ない人数でぎりぎりの状態で働いています。特に主幹、係長クラスは実戦部隊として日夜励んでいますが、休暇も取りづらく、研修費も限られていてどこで研鑽を積むのか、自前でやれというのでしょうか。

 

 私は管理職の研修、特に部長研修が足りないと思っています。粕屋町は町レベルで部長制をひいている数少ない自治体の一つです。町政で部長制を採用するのなら、なおさら研修が必要でしょう、部長の存在意義を再確認・機能充実のために。

 

 部長が部長として機能できないのなら部長制は廃止、町長ー副町長ー課長という指揮系統を明確にしてやっていくべきでしょう。

 

 研修予算が少ないと考える根拠
  1. 近隣同規模自治体では予算の段階から研修費予算が100万円多い。
  2. 生涯学習センターの委託費が1,000万円アップし、その内容が要員増となっている。昨年12月補正で生涯学習センターの委託費の今後3年間の債務負担行為の金額が従来よりも2,400万円多く設定。プロポーザルの結果、今回の当初予算にはそれが反映されて委託費がいきなり1,000円増えている。

 委託先には人件費増を認めるけれども、粕屋町本体の職員は少なく、その研修費は現状維持で、しかも年度末の補正で大幅に削減、執行残が多い。その結果当初予算の6割の執行率。

 

 この流れは変えるべき。粕屋町政の根幹に関わる問題です。研修費を増やし、それを使い切る、その度量・覚悟がほしい。議員として指摘して今回の反対討論紹介は終わります。