粕屋町小規模事業者支援のあり方②

 5月29日のこのブログに「粕屋町小規模事業者の支援のあり方」という題で記事を書き、近隣町の支援のあり方を比較して一覧表にしました。近隣自治体7町の中で、県の要請を受けて休業、あるいは自粛要請をしている事業者への支援策で家賃補助は粕屋町だけです

 

 他の町はすべて令和2年度の3~6月の売上が昨年同月比で30%以上減少している小規模事業者に1件当たり10万円の給付をするようにしています。その違いは何なのかということが気になっています。

 

 6月1日の建設常任委員会の報告で地域振興課の報告によると今現在、およそ61件の事業者へ、金額にして610万円の給付が完了ということでした。

 

 支援費の内訳は、500事業者×上限20万円で、1億円となっています。その執行率6.1%。残金は9000万円以上あることになります。

 

 対象事業者の絞りこみが甘かったのではないかと残念でなりません。それだけなら単なる予測が間違っていたということで済むかもしれませんが、今回は毎日の売上が極端に少なくなり、運営費が足りないと悲鳴を上げ、戸惑い、立ち尽くしておられる方が多くいらっしゃるようなのです。

 

 町からの支援は限られた方(現時点で該当者61事業者)だけなので、それ以外の中小規模の事業者にも何らかの支援が必要です。粕屋町商工会加入者は780人。事業所は粕屋町全体で1300ほどあると商工会から伺っています。

 

  国は50%以上減収した事業者に持続可能な給付金を支援するとしています。県は30%~50%以上減収のあった方への支援をしていますが、県と重複してもいいので、粕屋郡内の他の町のように支援策の条件を改め、30%以上減収の事業者すべてに給付するというやり方の方が現実に沿った支援策だと思います。

 

 それかいっそのこと、すべての事業者に5~10万円給付というのはどうでしょうか。県内でもいくつもの自治体がそういう支援策を展開しています。(芦屋町、春日市、八女市など)

 

 とにかく事業者の皆さんにこの時を乗り切ろうという前向きな気持ちになってもらえる支援策を考えなければなりません。私だけでなく建設常任委員会の委員全てがそういう気持ちなので、建設常任委員会としての要望書を執行部に提出しようと現在模索中です。