「パパ活」とリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する理解の促進

 

 昨日より12月議会が始まりました。議案上程が終わった後、教育委員会から粕屋町の大川小学校教諭が起こした事件の報告がありました。先週27日はテレビで、28日は新聞で報道があったのでご存知の方も多いと思います。

 

 16歳の少女が19歳と偽って「パパ活」というサイトに自分のアドレスをアップしていたのでしょう。それを見た教諭がアクセスし、1万円を渡してわいせつ行為をしたというもの。27日の福岡県教育委員会の発表は任命権者としてお詫びをし、懲戒免職をしたという報告でした。

 

 大川小学校では保護者会を開き説明をし、こどもたちにもスクールカウンセラーによる対応が行われているとのことでした。

 

 この事件で私が気になるのは16歳の少女と33歳の新任の教師の「パパ活」というサイトを使った出会いです。それぞれに何らかの事情を抱えてこういう事件に至ったのでしょうが、今後この2人はどんな人生を送るのでしょうか。

 

 暗澹とした気持ちになりました。

 

 日本という国は「性」というものがタブー視されているような気が日頃からしています。もっとおおっぴらに、もっと明るく語り合えていいのではないかと思っていました。

 

 自然の感情・行動であり、性行動を通してもっとお互いを深く愛し合えるということをまわりの大人が伝え、またそのような環境を作ることができないものかと案じています。

 

 今年3月に「男女共同参画後期行動計画」ができました。その中に

 リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に関する理解の促進があり、取組として

 

・思春期教育や性に関する情報提供を行い、若者や子供たちが、人権を尊

 重した、生徒進退に関する正確な知識と情報を得られるように啓発

・男女が互いを尊重する教育を推進する

 

 ことばに馴染みがなく、しかも性に関するもの、ということで何となく避けていましたが、せっかくの機会です。もう少し私自身学んで、この観点から町として何らかの取組ができないか提案しようと思います。