「進まぬオンラインなぜ」という新聞記事

 2月10日の西日本新聞27面の記事に「コロナで学級閉鎖相次ぐ中・・・進まぬオンラインなぜ」がありました。粕屋町の保護者からの訴えに応えた内容でした。

 

 びっくりです。

 

 2年前からGIGAスクール構想に関して一般質問を重ねてきました。当初は国からの補助金による予算措置ということでしたが、計画はないと答えられたので、あえて補正予算案に反対をしました。

 

 「計画なしには賛成できない」と。

 

 しかしながらその後は計画を作成をし、順調に整備は進んでいるとの動きをキャッチできていたので、それなりの評価をしていました。

 

 2月1日での文教厚生常任委員会でも、タブレット持ち帰り、オンライン授業を進めていると報告がありましたので、今日の記事は寝耳に水という感じです。粕屋町では国が進めるICT教育の施策がまるで進んでいない、という印象を読者に与えかねない内容でした。

 

 ただし、よく読んでみると、粕屋町の保護者の声はあくまでも発端に過ぎず、この記事を載せるための「出だし」に利用されたような印象を受けました。

 

  記事の内容に関しての私の疑問点

・日時が明確でない

・教育委員会の担当者が応じたことに「釈明」という言葉での表現はいかがなものか

・4万8千人規模の自治体と政令都市との比較がおおざっぱすぎ、飛躍しすぎで無理がある

 

 粕屋町には小・中学校が6校あります。不満を述べているのはその中の1つの小学校3年生の1保護者のようです。子どもさんが通学している学級、その他の同学年の学級、そして他学年も学級閉鎖中にオンラインの授業が行われていないと書いてあります。

 

 教育委員会に取材をしたようですが、教育委員会では「対面授業の充実に力を入れていた」と釈明。現在数校で学級閉鎖しており、オンライン授業も始めているという対応だったと書いてあります。

 

 新聞記事の「釈明」とはどういうことか、そんな言葉を使った記者の真意を問いたいですね。

 

 町の計画が現在どのように執行されているのかを伝え、今後の方針をどれだけ明確に記者に伝えることができたのかが不明なので何とも言えません。あいまいな対応をしたのでそういう表現を使われたのだろうかと思いました。

 

 粕屋町の教育委員会に関してはそこが課題ですが、このような記事に粕屋町という自治体の名前、力量を、政令都市である福岡市や熊本市と並列してあげられたことに違和感を覚えています。

 

 来る3月議会の一般質問に、GIGAスクール構想の進捗状況を問う予定です。今回のことで突っ込んだ内容になると思いますが、教育委員会には、昨年の私の質問に答えたられた目標に対する取り組み状況、評価の本当のところを聞きたいものです。