長いせめぎあい

 6月14日の議会最終日、中央保育所建替えに関しての議案「町立保育所工事請負契約締結に関して」において賛成討論をしました。そして議案は全員賛成で可決しました。

 

 長い戦いが終わりました。

 

 その戦いの芽生えは平成18年(2006年)に町がまとめた「粕屋町行財政改革大綱」から生まれました。国から地方への権限移譲の「三位一体の改革」により、行財政改革を最重要課題と位置付け、最小の経費で最大の効果を上げるとともに、健全財政を継続するために町は改革推進委員会を設置し、審議の結果の答申を受けて策定されたものです。

 

 要は「民営化の嵐」、外部化(アウトソーシング)推進の到来です。筆頭に保育所が上げられ平成18年に選定委員会設置の議案が出ました。

 

 最初から民営化ありきで、その業者を選ぶための委員会設置という、ゆがんだ形での提案でした。

 

 総務常任委員会で審議となっていましたが、必死の覚悟で現場管轄の厚生常任委員会に移し、そこで審議をするよう求めました。議員になった翌年、女性議員一人の孤独な戦いが始まりました。

 

 西保育所の民営化問題はこうして始まりましたが保護者の請願提出で多くの署名が集まり中止に。その後大川保育所はすんなり民営化、中央保育所の番になりました。

 

 平成23年、西保育所と同様に強烈な保護者の反対にあい、新たな認可保育所(青葉保育園)誘致で民営化はひとまず中止に。

 

 その後、再び5年前の平成28年に中央保育所、仲原保育所の2園同時の民営化計画が提案されました。

 

 そして本日、保護者が求めた中央保育所の町立のままでの建て替え工事請負締結の議案が可決されました。効率の良い事業債は使いますがあくまでも町単独の費用、しかも物価高騰などにより工事費7億8千3百万円、落札率は99.1%でした。

 

 次のページで賛成討論した内容をアップします。