ジェンダー平等と性の多様性

 7月3日の倉富史枝氏による講演会「さんかく いいね!」の内容から感じたことをまとめてみます。

 

 まず最初に、男女共同参画社会とは、一人ひとりの違い(=多様性)を認める社会、少数派も尊重され、多様な選択肢のある社会と定義づけられました。パワーポイントを使っての説明でしたのでその画面を使わせてもらいます。

 興味深かったのが、日本の夫の家事時間は妻が専業主婦でもフルタイムの共働きでもほとんど変わらず、50分前後。諸外国との比較では大きな差があります。しかしながら同居の高齢者の介護は3人に1人の割合で夫が担っているようです。

 

 夫は仕事、妻は家庭という固定的な役割意識が続くなか、日本の社会ではそのことから発する様々な問題が発生し、社会のゆがみとなっているようです。

 

 そうした内容の中で、今回新たな視点からの学びを経験しました。

 

 世の中には男性と女性がいて、男性は男性らしく、女性は女性らしく振舞い、思春期になったら異性を好きになり、結婚し、家庭を作ることが、「自然」「当たり前」となっています。

そして男は仕事、女は家庭という流れ・・・・・・

 

 

 私自身も現在までそう思っていました。そしてその枠の中で、男女平等を考えていました。

 

 ところが実際は「性」には人の数だけバリエーションがある、ということだそうです。ジェンダーは人間が作った、つまり社会が作った性別でそれ以外にも様々な構成要素があるということでした。

 

 この講演内容にはとても新鮮さを感じています。まだ学び始めで詳しいことはわかりませんが、私の中で新たな価値観が生まれる予感がしています。

 

 粕屋町は福岡県と同時に、この4月から「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を実施することになりました。

 

 お互いの違いを受容し尊重しあう社会を目指しているのです。男女共同参画から「性の多様性」についても学びを広げた講演会でした。