蝉の一生

 わが家の玄関脇のつるバラでセミの抜け殻を見つけました。

 

 このセミは何年土にいたのでしょうか。メスゼミは樹の幹の皮の中に卵を産み付けます。翌年その卵は幼虫になって下に落ち、土に潜るとか。

 

 その土の中で長いものは13年、短いものでも7年潜っていて、その後地上に這い上がってきます。羽化した後は7日間の命、その間交尾し、オスは命つき(鳴きくたびれて?!)、メスは卵を樹に産み付けて一生を終えるといいます。

 

 蝉のうるさいほどの鳴き声はメスを呼ぶため。子孫を残すためにだけ生きている蝉。そう思うと鳴き声もその短い一生のはかなさから、愛おしくなる。

 

 翻って人間。平均寿命女性で87歳、なんと長く生きることよ。私にはまだ残された時間は13年近くもある。

 

 蝉のようにひたすら生を全うして死ぬ人生になるか、なれるか?

 

「今を生きる」、精一杯生きる、そんな人生を私は送りたい!

 

 友が毎年書いてくれるカレンダーの8月のページです。