ジェンダー平等の学び

 昨日、大野城市のまどかぴあで行われた、大野城市共生ネットワークの講演会に行ってきました。

 

 講師の倉富史枝さんは、今年の7月に粕屋町でもさくらホールで講演会をされましたし、以前にも何度かお話を聞いたことがありますが、今回どうしてもお尋ねしたかったことがありましたので、講演後お時間をいただいて機会を作ってもらえるようにと、出かけた次第です。

 

今、パートナーシップ宣誓制度について勉強中です。

 

 「粕屋町男女共同参画推進条例」の第1条(目的)に、「性に関わらず、すべての人の人権が尊重され、男女が共にあらゆる分野に参画する活力あるまちづくりを実現することを目的とする。」とありますが、早期にできた他の自治体の条例にはこの「性に関わらず」という言葉がないので、どういう背景があったのかを尋ねたかったのです。

 

 というのも粕屋町が条例を作った時に専門家としてサポートしていただいたのが「NPO法人福岡ジェンダー研究所」であり、その理事が倉富さんなのです。

 

 粕屋町の条例に「性に関わらず」という言葉があることを発見できたことは大きな収穫でした。「パートナーシップ宣誓制度」について学ぶ今、ジェンダー平等への道しるべとなる「性に関わらず」。

 

 そのことの深い意味が灯台の灯のように私を導きます。性に関しては「男女」しか眼中になかった自分を恥じ入っています。

 

 粕屋町はこの4月にパートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度を導入しましたが行政サービスを展開するにあたって、基本となる条例他法整備が必要になるのではないか、どうなんだろうと疑問に思っていました。ところがその心配は杞憂に終わりました。

 

 社会の流れを意識して、このジェンダフリーの考えをすでに「粕屋町男女共同参画推進条例」に盛り込んでくださっていたということが、倉富さんの言葉で明確になりました。

 

 わかっていなかったのは、本田だったということです。今年度、福岡県女性議員ネットワークの代表となり、研修会の内容などもきちんと把握する必要があります。

 

 11月14日に県議会棟で行う研修会のテーマは「結婚の自由をすべての人に~誰もが生きやすい社会を目指す~」という内容で、同性間での婚姻を認めていない現在の法制度(民法及び戸籍法)の違憲性を訴えて、裁判闘争をされている当事者おふたり、弁護士さん3人に来た頂いてお話を聞きます。

 

 その後パートナーシップ宣誓制度を導入している、粕屋町を含む5自治体の話を各自治体の議員が発表します。

 

 粕屋町の行政サービスを確認し、他自治体の状況も学べる良い機会になっていることに深く感謝しています。

 

 「ジェンダーギャップ指数の順位を上げるには」に関しては別の機会に述べる予定です。