実家よりも実家「じじっか」という拠点

 1月20日の福岡県女性議員ネットワーク研修会の第2部は「じじっか」訪問でした。テーマは「支援対象児童等見守り強化事業~じじっかの取組み~」。

 

 講師は「一般社団法人umau,(ウマウ)」副代表 中村路子さん

 2014年12月にママを一人にしない母子家庭団体が発足し、その後、合同会社nmaruとなり、そして2021年3月に一般社団法人化しました。

 

 じじっかとはひとり親を中心に「貧困家庭の脱出」、「「地域子育ての実現」を目指して一般社団法人umauが運営する拠点です。広い倉庫を改修して「じじっかパーク」ができました。私たちネットワークの議員はそこで研修を受けました。

 

 実家よりも実家にということをキャッチフレーズに、講演では、血縁のない200以上の世帯がお互いに助け合って、支援される側がいつのまにか支援する方に回っているという、不思議な現象が起きている暖かい循環がありました。

 

 登録会員であれば、いつでも「ただいま」とドアを開けれるし、金、土、日の3日間はみんなと一緒に食卓を囲める子ども食堂を運営しています。

 

 じじっかパークの一角にお店のようなギフトルームがあります。

 必要なものをもらえればお金は節約できる。だからといって、段ボールの中に雑然と入れられた状態から持ち帰るのと、きれいに陳列されて「店で買い物」するように選ぶのとでは全く違うとおっしゃっていました。

 

 運営メンバーが大切にしている「みんなの心をデザインする」ということがこのギフトルームに表れているようです。

 中央の方が中村路子さん。41歳という私の子どものような年齢の、細い体に、どこにそんなエネルギーがあふれているのかと不思議に思えるほど、様々な活動を続けておられます。

 

 自分たちの力で貧困からの脱出をデザインしておられるように見受けました。

 

 単なる補助団体ではなく、様々な企画を提案し「ラッキーループを巻き起こせ」という新しいムーブメントを久留米で起こしています。大いに感化されました。