女の子の節句

図書館のお話会でのパネルシアターです。

 

あかりをつけましょ ぼんぼりに

おはなをあげましょ もものはな・・・

と歌いながら、人形のパネルを貼り付けます。

 

この出し物は図書館ボランティア メルヘンフレンズの十八番で、この季節になるといろんな場所で演じていました。

 

コロナ禍で、久しぶりのパネルの登場です。密を避けているので、図書館クラフトルームでは15人の親子。

 

 今日は当番ができなく、でも見たくて、参加していた役員会を途中で抜け出して慌てて駆け付けました。

 

 ゆったりとした時の流れ、外は小雨でした。

 

 私はおひなさま行事については苦い思い出があります。根が男の子に近い性分で、好みは無地の殺風景のものが多く、したがって娘にもあまり女の子らしい服装やプレゼントをしていませんでした。

 

 娘にはそれが不満でしたが、言い出せずにいました。子育て中は彼女の思いを尋ねることなく、また想像だにせず、良かれと思って一方的に与えていました。

 

 母が買ってくれたおひなさまも、何となく飾るだけ。今ではそれさえもしまい込んだままです。

 

 70過ぎての今なら彼女の気持ちは理解できますが、優しい、どちらかといえばちょっと寂しいおひなさまの歌は、そんな苦い思いがよみがえります。

 

 演じてくれた仲間と楽しそうに歌っている親子の様子は、そんな私の思いを吹き飛ばしてくれました。

 

この写真は娘が作った紙粘土のおひなさまです。

 

気に入って1年中食堂に飾っているのですが、贖罪の気持ちがあるのかもしれません。