[はだしのゲン」と原発のフクシマ

 今年の夏は、7月29、30日に議会の視察で福島県二本松市、福島市、飯館村、南相馬市、浪江町に行ったことが大きな出来事となりました。

 

 視察報告を明日までに提出しなければなりませんが、なかなか手がつかず、その内にと思っていたら「はだしのゲン」の閲覧制限のニュース。漫画本を読んだことがなかったのでよい機会と図書館で借りてきて、10巻のうちの3巻ですが読んでみてその勢いに圧倒されました。力強い作品です。
 

 それなのになぜこれが閲覧禁止に、しかも鳥取市では2年前から閉架書庫に。こんなことは今までになかったという話から、作品のあらゆる場所にピカドンを受けた人々の苦しむ姿が如実に描かれており、原発反対の動きが加速されるのではと懸念する勢力がそうさせたのではないかと思ったら合点がいきました。

 

 上の写真は浪江町の外部者の立ち入り禁止の場所です。左奥は原子力発電所のあったところです。その向こうは海。その海に汚染水をためたタンクからの水が流れ出ているという現実。子どもたちは草や木、落ち葉に放射能汚染のために触れないという現実。ゲンの時代とどこが違うのでしょう。あの地の空気を吸ったことで少しその痛みを共有できる気がしています。

 

 今から視察報告を書きます。