地域資源を活かす「うておうて塾」

 18日に引き続き、19日も子どもたちの行事のボランティアとしての参加報告です。

 

 住んでる行政区で5年前に公民館を地域の子どもの身近な場所に、と同僚議員を誘って始めた細やかな事業を、時の区長さんが介護福祉課の元気高齢者事業に手を上げてくれました。

 

 老人会と子ども会をつなげる「うておうて塾」としての再出発です。子ども会と老人会の方が中心となり、私たちはお手伝い。ところが今私たちはその老人会の一員!

 

 夏休み工作教室の募集という形での呼びかけですが、これは私のアイディアで色紙に俳句・絵を組み合わせる内容にしています。

 

 色紙は子どもは使ったことがないだろうと思い、また俳句は小学生の授業でも学び、気軽に誰でもできる「詩」ということで、そこに地域の俳画・書道の先生、ちぎり絵の先生が講師として子どもたちにいろいろ教えてくださることになったという次第です。

 

 その教え方にとても感じ入っています。子どもたちにきちんと向き合い、子どもたちの感性を刺激し、それを上手に一つの作品ができるように仕向けてくださるのです。

 

 何のお手伝いもしないので、最初はできるのだろうかと不安になりますが、季語になりそうないくつかの言葉をキーワードにして子どもたちは夏休みの体験を語り始め、それをワークシートに書き並べて組み合わせ、5・7・5にするのです。

 

 指で数えるしぐさで組み立てる頃から子どもたちは勢いづいて自分の世界へ。俳句を作ったら今後は添える絵ですが、ここで和紙が大きな働きをします。その色、感触、ちぎれた後の和紙の形が子どもたちの感性を揺さぶり、もう止められません。

 

 もちろん絵の具を使ったり、色ペンで書く子もいます。その上、消しゴムで作った(子ども会のお世話をしてくださる方作成の、子どもたちが作っている間の同時進行)、赤いインクの自分の頭文字の印を押してもらって出来上がり。それもお土産、年賀状にも使えるよという言葉を添えて。

 

 自分の作品を意気揚々として持って帰る子どもたちの姿に、心細い思いで始めた当初の思いがよみがえって、その小さな試みがこんな形で続いていくことに不思議さを感じています。

 

 老人会と子ども会と区の役員の皆さん、そして地域の公民館、その公民館を中心に地域の居場所づくりの一つの形で、子どもを囲んでのみんなをつなぐ事業となっています。そしてそれぞれが輝いています。嬉しい一日でした。