2019年

12月

27日

粕屋町男女共同参画後期計画案のパブコメ

 粕屋町では今「粕屋町男女共同参画後期計画」を策定中です。計画の素案ができたので12月20日より1月20日までパブリックコメントで意見を募集中。内容は →  こちら 

 

 下の表は素案の中の成果指標です。平成26年度実績値と令和元年の現状値を比べてみてもあまり変化がありません。劇的に変化するものではないと思いますが、条例ができて計画もできたのですからもう少し意識の変化があっても、と思います。

 

 実際において庁舎内に専属の係がいないこと、条例・計画ができた時(平成27年)は講演会があったのですが、現在は庁舎内でのチェック、広報での周知ぐらいであまり目立った動きがないためでしょうか。

 

 日本の男女格差世界ランキング121位を打破するまではいかなくても、粕屋町という小さな単位でできることはきっとあるはず。お正月はこの素案とにらめっこです。

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2019年

12月

21日

選挙管理委員選出と世界男女格差121位

  長い道のりでした。選挙管理委員会メンバーの男女比率がやっと半々になりました。

 

 12月17日の議会最終日に粕屋町の選挙管理委員会委員4名、その内女性の委員2名の名が連なった推薦候補者の名簿に議会全員が賛成、選出が決まりました。

 

 手元に平成20年からの公職者名簿がありますが、令和元年に女性委員はやっと4人中1名、そして今回半々の50パーセントを占める2名を選出できたのでした。

 

 今年6月の一般質問で同僚の中野議員は「男女共同参画の目標達成」について質問され、「50%にならないと任命同意には絶対に賛成しません。執行部はもっと努力してください」と強く主張され、実際、教育委員会の委員任命同意議案には半々にならないという理由で1人反対を貫かれました。

 

 今回の選挙管理委員会、推薦候補者の選出は議会の中で1人でも反対者がいると成立せず、また新たに委員を選出しなければならないとあって、中野議員の姿勢もあり、執行部はギリギリまで委員推薦選出を粘ったようです。

 

 私は中野議員のような強い姿勢で、男女共同参画に向き合っただろうか。いろいろ理由を付けて、人格、識見ともにすぐれた方だから男性だけれど仕方がないと、波風を立てることを恐れ任命同意に賛成してきたのではなかっただろうか。執行部が頑張ったとわかればわかるほど、わが身のふがいなさにがっくりしているところです。

 

 「男女共同参画社会の実現を」と口ではもっともなことを唱えていますが、現状容認の姿勢についつい同調していたのではないか。おりしも日本のジェンダー指数が後退したことをニュースが伝えています。

 

 社会の中で本気で改革しようとしていない女性もいるからこういう結果になるのではと改めて思いました。良妻賢母として生きることに生きがいを覚える女性の中に私もまだいることを再確認。来年はそんなものを脱ぎ捨てたい。そして中野議員の本気度に拍手!!

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2019年

12月

19日

12月7日の2紙の新聞記事

 12月7日に、朝日新聞と西日本新聞に粕屋町のことが大きく報道されました。その件に関して町からの説明があった後にコメントすると12月8日に書いておりましたので、議会が終わった今、思いを述べようと思います。

 

 12月9日に新聞記事が議会に示され(12月8日のブログにリンクを張っています)、町長以下担当部長も列席の上、謝罪会見がありました。その時の説明では、住民訴訟弁護人の抗議のファックスが来ているだけで、町への正式な文書がないので、明確な回答はできないとの答弁でした。

 

 全員協議会という場での会見でしたが、意見を求められ、私は「町の担当部長は工事指名をする側の強者であり、業者の方は町から仕事を請け負う弱者であることから、計り知れない恐怖を感じられたのではないか、新聞に載ったということよりも町の個人情報保護法の扱いがどうなっているのかきちんと調べてほしい」と述べました。

 

 7日に掲載された新聞記事によると4日に町に住民訴訟弁護人の抗議文が送付されているとあります。4日にわかっていたら調査する時間はあったはずで、新聞記事になったから謝罪会見をしているとも、とられかねない町の反応に危機感を抱きました。

 

 事態の重大さの認識が、議会前で大変なこともありますが、少し甘いのではないでしょうか。

 

 公共工事を請け負う業者に、町の担当部署の幹部で、しかも指名委員会のメンバーが新聞記事にあったような電話をかけるという発想が私には到底理解できない。圧力と取られても仕方ないことです。法を規範として仕事をする立場の公務員倫理に反すると思います。

 

 個人の行動の自由が束縛されていると言っても過言ではないと感じました。人の思想、心情は自由なはずで、そのことによって生活の場を脅かされる不安を抱かせることは、行政の職員としては絶対にしてはならないことです。

 

 12月議会最後の町長の挨拶で、弁護士とも相談の上、厳重に処分するとの明確な発言がありました。様子を見守りたいと思います。

 

 

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2019年

12月

18日

12月議会最終日の思い

 12月定例議会が17日に終わりました。

 

 議案第73号と76号に指摘を加えて賛成討論をしました。議案に賛成・反対は2者択一。賛成するのも反対するのも難しい。

 

 議員になりたての頃は反対討論を多くしました。当時反対する議員は共産党の議員と私だけ。共産党議員の方の反対は党の公約によるものが中心だったのですが、私は一町民、一女性という立場でした。当初予算案や決算案にもよく一人で反対していました。

 

 今は考え方を変えています。

 

 反対することの意味を職員に考えてほしいので、総論としては賛成ですが、指摘事項を挙げ、その点は十分考慮してほしい、という形に変えています。その方がこちらの思いが伝わると考えるようになったからです。

 

 町執行部の受け取り方次第ですね。ただ私自身はこの15年の議員生活で物事に対する見方、考え方、そして対処の仕方は変わってきました。実績を積み上げたい、物事を少しでも実現したい、させたいという思いが強くなり、「妥協だ」、「あいまいだ」という批判は承知で現在のやり方に至っています。

 

 ただそういう方針で行くと、本質を見極め行動するエネルギーは減ってくるように思います。現在の私は、議員になりたてのころに比べると、「勢い」という点では減少していると思っています。

 

 デンマークスタディツアーに参加したのはそんな自分に警鐘を鳴らしたい気持ちもありました。

 

 行ってみてどうだったか。簡単には言えませんが迷いは取れました。

 

 今のやり方でいい。ただ学ぶこと、言葉を選ぶことの研鑽を積みたいと心から思っています。

 

 

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2019年

12月

15日

見応えある「うた・おどり」、それを支える「舞台衣装・装置」

 私は現在「町立保育所建て替えに関する特別委員会」の委員長をしています。それもあって12月7日、14日に町立保育所の生活発表会に来賓として参加しました。ともに素晴らしかったのでその報告をします。

 

 この生活発表会は参観を毎年楽しみにしています。保育所という子どもの生活の場で、子どもたちの成長をつぶさに見ておられる保育士さんたちが、その成長のあかしを保護者、祖父母に届けたいという思いに溢れています。

 

 0~5歳の120名近くの子ども一人ひとりが主役で、それぞれに見せ場が用意されています。日頃仕事で忙しくしている保護者に、あなたの子どもさんはこんなに成長していますよというメッセージを伝えようとする保育士さんたちの思いが伝わってきます。

 

 普段遊びまわっているお遊戯室が晴れの舞台に。日常の延長なのですが、観客席には大好きな両親、祖父母の顔。ビデオやスマホでの撮影。いきいきと心から晴れの舞台を楽しんでいる子どもたち。

 

 途中で固まってしまう子もいますが、それも成長のあかしです。不思議な空間。舞台を食い入るように見ておられる保護者の姿を来賓席から眺められるのも、これまた議員という役得ならではです。

 

 1部と2部の間の時間が準備の都合でしょうか、ちょっと伸びてるなと思ったら箱田町長、突然のご挨拶。挨拶の予定はなかったのですが、その対応がとても自然で、和やかな雰囲気になりました。

 

 舞台を見られて満足げに帰られるご年配の方に「お幸せですね」と声をかけると、本当に嬉しそう。そんな皆さんに力を頂きます。ここには確実な未来があります。

 

 お遊戯室という場が各園に用意されているからできることかなとも思います。舞台衣装は保育士さんたちの手作り、材料はほぼ100均で調達とのこと。技も必要ですが、愛に溢れた思い一杯の、また、それにしっかり応える子どもたちの演舞、素敵な生活発表会でした。

 

 

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2019年

12月

11日

59回目の一般質問

 議員控室に飾ってあるバラの花です。

 

 12月10日、私の一般質問は10日最後の14時55分より始まり、そして15時55分終了。ちょうど60分使い切りました。

 

 準備を重ねました。質問の相手を町長だけでなく各所管の3人の部長、副町長に指定し発言の時間を設けたこと、財政問題に関する内容を入れたので、時間配分は難しく、意図とすることが伝わるのか始まるまで不安でしたが、今は何とかこなせ、ホッとしています。

 

 今回私が最も町民の皆さんに訴えたかったのは、粕屋町が今どういう局面なのかということをわかってほしいということでした。

 

 箱田町長が就任されて1年が経ち、来年の予算は町長の思いが詰まったものになります。今は予算編成の準備中です。

 

 そして粕屋町の今後の方向性を決める、第5次総合計画後期基本計画、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略、都市計画マスタープラン、男女共同参画計画、子ども・子育て支援事業計画など5つの計画策定中で、来年の3~6月には発表となっています。

 

 そのことをどの位の町民の皆さんがご存じなのかはなはだ疑問で、私にはこれらの計画作りが町主導で進んでいくのではないかという大きな懸念がありました。

 

 「作りました」と各家庭に概要版は回覧板で回ってきます。けれどもその時点でその内容に疑問を抱いても、また策定後いろいろ意見を言っても、計画にないからと受け付けられないのです。悲しいことにそれがルールです。

 

 町民の皆さんの思いのこもった計画づくりは今。だから、今こそいろんな意見を集約するなり、直接担当課にぶつけるなり、行動を起こしてほしいのです。けれども策定中ということを知らなかったら?!

 

 11月末に、策定会議の傍聴に2つ参加しました。けれどもその2つとも傍聴人は私一人。

 

 粕屋町の今後の方向性を決める今だからこそ、多くの町民の皆さんに今の重要性を知っていただきたいという願いを込めて一般質問に挑みました。

 

 そしてそれが私の59回目の一般質問となりました。3日後にはインターネット配信をされますので、興味のある方は是非ご覧ください。

 

 

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2019年

12月

08日

2つの新聞記事 不適切な行為?

 粕屋町給食センター建設の住民訴訟裁判に関する記事が、12月7日の朝日新聞、西日本新聞に掲載されました。結果的に全国区のニュースとなっています。

 

 その内容は朝日新聞  → こちら

      

      西日本新聞 → こちら

 

 西日本新聞の記事の中で九州大学法学研究院の村上裕章教授(行政法)は「電話も圧力の意図であれば言語道断だが、意図はなくともそのように受け取られるような発言であれば不適切」と指摘されています。

 

 現在12月定例議会開催中。9日より一般質問(今回給食センターに関する質問はありません)、13日に全員協議会、給食センター特別委員会が開催されますので、その間の執行部の説明がどのようになるかで、今後の議会の方向性が決まると思います。

 

 私自身の考えは箱田町長の説明を聞いた上で明らかにしたいと思います。

 

 

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2019年

12月

07日

なのみの里 リニューアル

 12月6日より12月議会定例会が始まりました。

 

 町長は冒頭のあいさつで「なのみの里リニューアルオープン」のことを発表されました。農協が先駆的に生産者と消費者をコネクトする方針を打ち出し、新しい業者によって、名前はそのままで再開にこぎつけたようです。

 

 どんなに良い食材を売っていても、その店までのアクセスが問題。ふれあいバスで気軽に行ける流れ、システムも必要ではないか、と強く思います。自転車でも遠い。閉店時間は延長されて午後8時までになるようです。(以前は5時までだったようですね)

 

 総合計画の施策評価に、できるだけ地元で採れた食材を利用している町民の割合の指標があります。平成29年度の実績値は45.5% 。出張販売ができるように町が支援できないか提案したいと思っています。

 

 

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2019年

12月

05日

非暴力を訴えていた人が銃弾に!

 私は一度も中村哲さんの講演を聞いたことがありません。それでも心の中に彼の部屋があり、心から尊敬していました。古賀市のお生まれ、福高、九大医学部卒、2歳年上の方でした。学校は違いますが、この福岡で同じ時代に育った人でした。

 

 下の写真は私の書斎に張っている新聞記事です。平成25年6月6日の毎日新聞の夕刊の記事です。この記事を見て以来、憲法9条のことを考えるといつでも中村哲さんのお顔が出てくるようになりました。

 

 今日の読売新聞の記事によると、中村哲医師はペシャワールの会への寄付のほとんど(95%?)をアフガンの活動に使い、それを知った辛口の井上ひさしさんが非常に高く評価していたとありました。そんな方だったのですね。報道写真の作業着姿に親近感を持っていました。

 

 ご冥福を祈りたいのですが、こんな目に合うのはとっくの昔に覚悟の上だったでしょう。悲報を聞いて悲しみ、悔しがることよりも、今私にできることは、とそう胸に問い続けることが大事。そして何らかの行動をとること、だと思っています。

 

 

 

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2019年

12月

02日

デンマーク協会

 11月最後の土曜日、福岡大名の「松楠居」というところで、「教育先進国と日本」というテーマで熊本県南関町町議の中村正雄氏の報告がありました。この方は連続3年間デンマークツアーに参加してあります。主催はデンマークを楽しむ会、デンマーク協会でした。

 

 デンマークツアーをコーディネイトしてくださった長阿彌幹生氏はこのデンマーク協会の理事長でした。人のつながりが広がっていきます。ここで思いもかけない粕屋町の方に会いました。

 

 ご一緒した中野議員はお仕事の関係でご存知でしたが、前中央小学校のPTA会長という肩書のこの女性にこんなところでお目にかかるとは。飾り付け、食事の用意は彼女と彼女の仲間がコーディネイトしたものでした。

 

 デンマークツアーに参加したところであまり期待はできないなという気持ちも心の隅に持っていた今回のツアー。ところが不思議な出会いが続々。学校の先生、作業療法士、福祉法人の職員、今日は一般企業の方も参加しておられました。

 

 報告をしてくださった中村氏(写真中央)は、北欧の教育にとても関心があり、日本をこの視点で改革したいという志をお持ちです。ともに刺激し合いながら学びましょうと語ってくれる頼もしい同志。中野議員の先輩にあたる方。ほかにも素敵な方がたくさん。

 

 議会活動ではお目にかかれない、異業種の方との交流。報告最後のコメントは「Think globally, Act locally.」でした。私にとっては素敵なクリスマスプレゼントとなりました。

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